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僕が婚活をプロデュースしてあげるよ

新卒で入った会社は、超絶ブラック企業だったという理由で退職しましたが、それ以外にも嫌だったことがあります。

それは社長がマリハラをしてきたことです。マリハラ(マリッジハラスメント)は別名結婚ハラスメントと呼ばれ、結婚していない人に対して、未婚に関する嫌がらせをすることです。独身の私に対して数々の嫌がらせをしてきました。

※割とエグいマリハラをされたので読むと不快になるかもしれません。ご注意ください。

婚活のプロデュースをすると言い出す

飲み会での出来事です。彼は酔いが回っており、私に多くの「結婚の良いところ」を説いてくれました。私が曖昧な相槌を打っているのを聞いて、「よし、僕が君の婚活をプロデュースしてあげるよ!きっと結婚できる!」と言い出しました。(一応雇用主なので)やんわり断りましたが、彼のやる気の炎を消すことはできませんでした。

デスクに婚活雑誌を置く

しばらく経って、勤務中に出先から戻ると自分のデスクに何か雑誌が置いてあるのに気付きました。よく見てみると、婚活パーティーや街コンのイベント情報が載ったフリーペーパーでした。

「君に有益な情報でしょ?わざわざ貰ってきてあげたよ!」

苦笑いしかできませんでした。
一度ではなく、何度か置かれました。

ブーケトスに強引に参加させる

これは以前、別の記事で書きました。

後輩の結婚式のブーケトスに引き摺り出されて参加させられました。周りは年下ばかりでとても恥ずかしく、乗り気でない私を彼は「ノリが悪いな〜!」と貶しました。

もうウンザリしてきました。

合コンを勝手に設定して強制参加させる

ある日、出先から帰ってくると、彼に呼び止められました。

「君のために合コンを設定したから!絶対参加して!」

話を聞くと、彼の取引先の若手と勝手に合コンを設定したようです。もう日時もお店も決めてしまい、断れないように固められていました。

当日、合コンに行って話を聞くと、なんと全員年下で、恋人がいる人ばかりでした。どうやらうちの社長が「うちに結婚したがってる子がいるから合コンしてあげてほしい」と取引先に頼み、若手を無理矢理参加させたようでした。もう恥ずかしいやら申し訳ないやらで本当に辛い合コンでした。

親切なフリをしてオモチャにされていた

一連のマリハラを通じて感じていたことは、社長は親切心から行動しているように見せかけて、私をオモチャにして楽しんでたということです。

今思えば、「プロデュースする」という言葉が出てきたのも私をコントロールして自分が擬似婚活ゲームをしたかっただけだったのでしょう。まるでリアリティーショーに参加されられ、勝手に批評されているような感覚をずっと味わっていました。不快でした。

マリハラは価値観の押し付けや未婚であることでの業務上の不利益(残業を増やす等)が一般的な事例だそうですが、これも立派なハラスメントだと思います。少なくとも私はこの一連で何度も未婚であることを辱められ、辛い思いをしました。

そのお節介は本当に親切心か

「せっかく世話を焼いたのに、すぐハラスメントとか言って…」と言う人もいるでしょう。でも、私、一度も頼んでいないんです。

いくら自分の価値観の中で「結婚は素晴らしい、全人類結婚すべきだ!」と思っていても、勝手に世話を焼くのは本当にやめてほしい。特に上下関係があると無下に断れなくて困ります。

私も「結婚なんてしない!一生独身でいい!」と言っているわけではありません。気の合う、いい人に出会えれば結婚もありだなと思います。でも結婚相手を探すなら自分のペースで探したいし、ましてや雇用主に監視されながら結婚相手探しなんてまっぴら御免です。

もう退職して随分経つので、ずっと心の隅っこで燻っていた、あの日の辛かった自分を供養する気持ちで書きました。私のように未婚だからって他人に弄ばれて辛い思いをする人がいなくなることを願います。

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