「Decode of Mind / 精神の解読」
本件はわたくしの古い著書「Decode」の原稿の一部です。「Decode」はその殆どが数字や象徴、宇宙や自然に関するものですが、一つだけ趣の違う項があります。それは「Decode of Mind」の項です。人間の精神に関する項目。旧ブログでも公開しておりましたが、noteからの読者様のために今回は少々手を加えnote用にリメイクした原稿となっております。では精神のDecodeを始めましょ〜！
Decode of Mind
（多数派同調バイアス、認知的不協和音、学習性無力感）
国を統べる邪な魔術師
あなたは自身のIQを高いと思いますか？低いと思いますか？そう問われると誰もが学歴や学生時代の成績を持ち出しますが実際はあまり関係がありません。IQとは記憶し、推理し、判断する能力です。知れば知るほどに推理できる範囲が広く、多くの選択肢の中から最善の判断を下せます。本項は、さらに推理範囲を拡大するために逆の立場で綴ってゆきます。つまり、もしわたくしが「国を統べる邪な魔術師」だったならと言う事です。そんな仮定でお話を進めてゆきます。
その立場で考えたなら、まずは操作対象のIQを制限するところから始めます。操作対象に色々と考えられると都合が悪いからです。
IQを制限すると言っても然程難しいことではありません。曲がった記憶をすり込むだけです。すると操作対象者は、自分で推理し判断したと思い込み、曲がった記憶から来る曲がった判断に疑念を抱けません。
人間は自身の記憶を疑うようにできていないためです。
刷り込みの時期は若ければ若いほど効果的で、さらに言えば集団生活の環境下が最適と言えます。なぜなら、人間の性である「多数派同調バイアス」を利用できるからです。
多数派同調バイアス
人間はその他大勢が周りにいると、とりあえず周りに合わせようという心理的特性を持ちます。操作対象者の中には「実はあいつ邪な魔女なんじゃないのか？」と疑念を抱く者が必ず現れます。その疑念を払拭するにはわたくしが直接「わたくしは邪ではありません」と説くより、曲がった記憶で曲がった判断を下す「仲間」に「あの人は邪ではない」と説得させる方が有効です。人間は孤独を嫌うため集団生活の中では自分の考えを曲げてでも同調しようとします。「仲間」の人数は多ければ多いほどにバイアスが働くため、同年代の大勢を一箇所に集め操作を施すことはとても有効です。
その集団生活は12年が妥当でしょう。12年もの操作期間を経ると、わたくしが創り出した歪な社会構造が常識となっており、何の疑念も抱かずに歪な社会の歪な歯車となります。
過去の魔術師は西洋の「働かざる者 食うべからず」をプロパガンダで刷り込み社会を管理しました。ですがわたくしは邪な完璧主義者でもありますので、操作対象者の自由時間でさえ刷り込みに利用します。ここでの操作はとても簡単で、とにかく「楽」に思考が向かうよう娯楽媒体ですり込むだけです。常に「楽」を渇望するようにしておけば、「認知的不協和音」が生じた際に、必ず「楽な方」を選択するからです。
認知的不協和音
認知的不協和音は心の中に矛盾する認知を抱えた時に生じます。人間はこの不協和音を解消するために行動を起こしますが、その選択肢は「苦痛を伴う根本治療」か「楽な誤魔化しの対処療法」かの二択しかありません。有名な例として「喫煙者の不協和音」があります。
ある時、喫煙者が肺がんのリスクを認知したとします。
１、私はタバコを吸う
２、タバコを吸うと肺がんになる
この時、１と２は矛盾します。肺がんのリスクを知りながらタバコを吸うため心に不協和音が生じます。この状態を解消するには１の変更が最善ですが、喫煙者はニコチン中毒で禁煙には多大な苦痛が伴います。よって楽な方を選びます。根本的な解決作である１の変更ではなく、不協和音を解消するためだけに自分の心を都合よく曲げます。自分自身でです。
苦痛を伴う選択ができない場合、２を軽減する言葉を探し、１と２の間にある不協和音を解消しようとします。例に当てはめますと、「肺ガンのリスク」を「喫煙者でも長寿がいる」や「交通事故で死亡するリスクの方が高い」などの魔法の言葉で不協和音を軽減し忘れます。これを現実的に当てはめると、
１、常識は正しい
２、常識は操作されている
このような場合においても、様々な媒体で「楽」を奨励しておけば、邪な私が作り出した歪な社会構造に気が付いても、自ら楽を選び、勝手に魔法の言葉を探し忘れます。「陰謀論だ」「考えすぎだ」「そんなことは常識的にあり得ない」と。
さらに言えば、幼少期からしっかりIQを制限し娯楽を与えておけば、古代の象徴なんて知ろうともしませんし、あからさまな事実が目の前にゴロゴロ転がっていても見ようともしませんので大変効率的に支配できます。
それでも稀に気がつく者が現れます。孤独に強く、推理に制限のかからない者です。一見、危険な人物に思えますが、その他大勢のIQをしっかり操作しておけば、「学習性無力感」に苛まれ自滅します。
学習性無力感
人間は長期にわたりストレス回避が困難な状況下で「何をやってもダメだ」との認知を形成すると、その学習に起因する無力感が生じ、うつ病に似た症状をきたします。一旦こうなると、実際はほんの少しの努力でその状況から脱出できるにも関わらず、どんな努力も無駄だと考え自発的な行動を取らなくなります。
もう少し簡単に言うと、上記の画像のように、ちょっと壁を迂回すれば良いだけの事ですが「この壁は越えられない」と学習してしまったために「壁を登ることは無駄だ」と思い込み「迂回する」という簡単な答えすら考えられない状態です。現実で例えるなら、「ブラック企業に隷属する人」「DVの被害者なのに逃げ出さない人」「いじめの被害者なのに逃げ出さない人」「過度に抑圧された家庭なのに逃げ出さない人」などが例に挙げられます。更には「その環境が正しいのだ」と壊れながら慣れてゆきます。
つまり、いくら多数派同調バイアスが働かない者がわたくしに反する言葉を放とうと、その他大勢のIQを低く設定し理解できないようにしておけば、いずれ「何を言っても無駄だ」との認知を形成し学習性無力感に苛まれ、諦め、「自分が間違っているのだ」と壊れながら、壊れた環境に慣れてゆきます。
邪な私にとって大変都合の良いそんな環境は親から子へ、子から孫へ、世代を重ねれば重ねるほどに、より強固な常識となります。そしてこのIQ制限はオートメーションです。家で親が学びの姿を見せないのだから、子はその姿を真似て育ちます。むしろ親が進んで洗脳Boxのテレビをつけて、合法と設定したアルコールというドラッグをキメて、娯楽に夢中な自堕落な姿を子供に見せますので、邪なわたくしは大変助かります。人は苦からしか学べないのに、親が「楽しいこと・楽なこと」を際限なく求め、子供の学びのチャンスを奪い取り、邪なわたくしのアシストを家庭でも行ってくれるのですから。
そして、仕上げといたしまして天秤のお皿を用意します。赤青、裏表、善悪、男女、光闇、打った打たない..... まぁなんでもよろしいのですが、天秤のお皿の両方を用意し「いがみ合わせる」ところがポイントです。この天秤を、あっちに傾けこっちに傾けを数十年単位でゆらゆら揺らしておけば、操作対象者たちは互いに反対側のお皿に乗っている仲間を非難し続け、天秤を傾け支配を続けている邪な私に拳を向けません。拳どころか見ることすら叶いません。
なぜなら大衆には幼少期から、邪なわたくしを「この国で一番良い人だ」と刷り込んでいるから。大衆のために「命懸けで祈りを捧げ国を守っている」と思い込ませてあるから。古き神から生まれた特別な血筋の末裔だからと、神から生まれた魔女だと、反証も論証も出来ないお伽噺をしっかり添えてね。
そうするとね、わたくしに支配されているにもかかわらず、毎年新年になるとわたくしのお家の庭に国民が集まって、わたくしの象徴である国旗を振って喜ぶの。悪い魔女に支配されているにもかかわらず、魔女を崇拝するのよ。面白いでしょ？目の前にいても見えていないの。
人間なんて、思いのほか簡単に動かせるのよ。悪い魔術師は昔からそうしてきたのだから。
まとめ
でね、最後になるけど、支配するときに最も気をつけなければならない事は、「良い魔術師」と「大衆」をくっつけさせない事に尽きるわ。なぜなら、良い魔術師はわたくしと同じ「魔法の使い方」を知っているから、それを大衆に伝えられたら、せっかくのわたくしの魔法が解けちゃうでしょ？魔法ってのは基本的に思い込みを利用するもの。無いものをあると錯覚させること。一回魔法が解けちゃうと2度目はかかりづらくなっちゃうのよ。だから要注意なの。
でもね、幸いなことに、魔術師の語る話を理解するには「知識」が必要なの。娯楽に夢中にさせておけば、わざわざ辛い学びをしようとはしないし、そもそも言ってることが理解できないから大丈夫。だからこそIQ制限と3S政策は大切なのよ〜。昔から寝た子は起こすなっていうでしょ？大衆も一緒で寝たままにさせておきなさい。目が覚めた頃にはガッチガッチの管理社会になってるから、もう魔法を使ってコントロールする必要もなくなるしね。
では本件はこれまでといたします。本件を読み終えて結構ゾッとしませんでしたか？あなた様の心にわたくしのコクマーが届きましたなら引き続きお付き合いをお願いいたします。
本：『As above So below』
アパレル＆小物：Cavalier Camp
動画：Channel 113
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