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Canvaを使える児童生徒のためにしてきたこと【3選】

デジタル化に伴って,学校現場でもさまざまなツールが活用されてきています。わたしも Canva を使って,学級掲示物や新聞作りなどを行いました。自由度が高いのにもかかわらず,テンプレートを用いて簡単に制作できるという点で非常に便利で,誰もが触れ,制作できる活動になりました。

そんなCanvaなどのツールを使う時に,どのように子どもに指導したのかを紹介していきたいと思います。


アプリで遊ぶ時間を取り入れる

ただ遊ぶだけでは意味がないように感じますが,いちいち「これは〜〜して,こうなったら〜〜〜してください」など説明ばかりしていてもできることは一向に増えません。とにかく『触る』ということに価値があることを受け入れなければなりません。

学級の仲間と協力して活動することを目的としたり,係活動の報告書に1つ画像を入れて「みたい!」と思うものに変えることを目的としたりと,Canvaを使う目的はいくらでもあります。
だからこそ自由に触れ,わからないことから自然と生まれる会話・関わりなどを大切に価値づけていくことで,”遊ぶ” が自然と "学ぶ" にシフトチェンジしていくのです。


休み時間を有効に活用する

学校によっては,また先生によっては「休み時間にはタブレットを触らない」と指導していることがあります。もちろんわたしはその考えに否定的ではありませんし,むしろそちら側です。しかし,休み時間という自由な場面だからこそ,新たな機能を知ることができたり,「あれもやってみよう」「これもできるのかな」と挑戦する姿が見られます。

小学校高学年にもなると,授業→休憩時間(Canva)→授業→・・・など自主的にCanvaを使用して制作する姿がありました。それだけ学ぶことに楽しさを感じるのです。そして,その休憩時間に学んだことは授業にも活かすことができたり,学級の仲間の中での関わりで生きてきたりするのです。そんなせっかくのチャンスを生かさない手はありません。

もちろん,学習規律がある程度整っている必要がありますが・・・


制作したものを適宜発表する場面を設定する

せっかくCanvaで制作しても,他の人に発表や公表しなければ,フィードバックがないので,面白くありません。「すげー!」「うわぁ!」という歓声が,さらに動機づけとなり,学ぶ姿勢をどんどん育てます。

私は,朝や終わりの会の先生の話の中で紹介したい人を意図的に指名して,学級の前で話をしてもらっています。

目的は,

  • 自分の考え・思いを伝える力をつけること

  • 学ぶ喜びをみんなで味わうこと

です。自分が思いを持って制作したものは自然と話すことができます。それに「すごい!」と歓声があがったならなおのことです。そしてこれらの活動が ”学ぶ” という活動が楽しいということに気が付くきっかけにもなるかもしれません。仲間と関わり合うことの嬉しさを味わうきっかけにもなるかもしれません。先生として,一大人として,子供達にはそういった経験をしてほしいなと思っています。


まとめ

Canvaなどのツールを使う時に,どのように子どもに指導したのかを紹介してきました。せっかくやる機会があるのに,やらないのはもったいないと思ってしまいます。『できるけどやらない』と『知らないからできない』は埋めることができないほどの差があります。

デジタルが当たり前になっている時代に生きる子どもたちに,”学ぶ”ことの面白さを今までにない視点から知るきっかけを作り出すことができるかもしれません。ぜひ取り組んでみてはいかがでしょうか。

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