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続・夢十夜(八)


一 オッパイ


 女性ばかりの部屋にいる。妻もいる。きっと男が一人いると着替えとかもしづらいだろうなあと思う。あにはからんや、みんな自由に化粧や着替えをしだす。胸が見えたりもする。僕は目のやり場に困ってしまい、うつむく。妻が外に出ていく。一人の女性が僕に向かってオッパイをなめてほしいと胸を出して近づいてくる。「いやいや」と言いながら僕は乳首を口に含む。妻がいつ戻って来るかとひやひやしている。

二 射的場


 大きな高校のようである。屋上から外階段に出る。広くて長い階段が続く。一段一段の高さもかなり高い。僕はゆっくり下におりていく。やっと2階にたどり着く。校舎の中に入る。そこではお祭りのようなことをしている。射的場がある。中国人の方がやっているのか、僕の知り合いが中国語でたくみに会話を始める。次に銃を持って的に向かって打ち始める。どんどん目的のものを倒していく。しかし、一番欲しいものは、大きくて、重くて、あたってもどうしても倒れない。

三 赤目四十八滝


 日曜編集教室(何それ?)に来ている。子どもがご飯を食べていると、その子の親が迎えに来て一緒に帰ってしまう。食器をそのままにして行ったので僕はそれを洗って片付ける。その子の家まで届けようかとも思ったが、裏を見ると名前が書いてあったので、教室保管用にでもしているのかと考えて、残しておいた。僕はそこから出ていく。ビルの8階位で、エスカレーターで降りていく。途中まで行くとカバンを忘れたことに気づく。僕は妻に連絡して持ってきてもらおうかと思ったが、そもそもケータイは鞄の中にあるのであきらめる。上りエスカレーターは途中長い水平面がある。何本ものレーンがあり横に広い。僕はフラフラしながらそこを急ぎ足で超えていく。係の人が「気を付けて走る・・・のはだめだよ」と言う。そこを超えると谷底に入っている。赤目四十八滝のようだ。アップダウンがある。それを乗り越えないといけない。川の畔に亀の格好をした大人がひっくり返っている。僕はそいつに砂をかけて通り抜けていく。まだまだ先は長い。

四 沖縄旅行


 沖縄へ旅行に来ている。家族旅行か、やはり社員旅行か。僕は主体性もなく連れて来てもらっている。娘はコロナに感染したため別室にいる。僕は部屋から出て、何も持たないままで散歩に出かける。少しだけのつもりがかなり離れたところまで来てしまった。ぐるっと回ればホテルにもどれるはずと思っていたが、次第に方向が分からなくなる。僕はホテルの名前を知らない。もちろん部屋番号も知らない。スマホは持っていない。戻れる気がしない。

五 尾ひれ


 僕は広い居酒屋のようなところにいる。そこにやってくるお客さんたちにいろいろと聞き取り調査をしている。黒柳徹子がいるので話を聞く。昔、過酸化水素水を日本酒代わりに飲んでいたことがあると言う。メチルアルコールの話なら聞いたことがあるが、オキシドールはどうなんだ。飲んで大丈夫なのか。すべての客が帰ると、店主らしき人物が店員たちに言う。「正しいことを言ってくれる人もいれば、いい加減なことを言う人もいる。面白おかしく尾ひれをつけて話す人もいる。情報はしっかり取捨選択するように。」

六 卒業生のH君


 非常に優秀だった卒業生のH君、入った高校でうまく適応できず、今は部屋に引きこもりがちらしい。ただ、水曜日だけはカウンセリングを受けるなどで外に出ることができる。今日は水曜日。こうして今僕と会っている。陸上が得意で推薦で高校に行くこともできたが、結局そうはしなかった。大学に向けてはいろいろと考えがあるようだ。僕は大きなスクリーンの前でゲームをしている。高得点を取れたようで、何かマスコット人形のようなものがもらえる。僕は一つの種類を選んでH君にプレゼントする。

七 同級生のS君とM君


 旅先で妻がマッサージをお願いする。近くにいるからすぐに行ける、と言っていたのに全く来る気配がない。もう帰らないといけない時間になる。こちらから店に出向く。団体客といっしょになって非常に歩きにくい。お店の前は人でごった返している。店の中をふと見ると、またT部長がいる。話している相手は高校卒業以来一度も会ったことのないお父さんがドイツ人のS君だ。こちらに手を振っている。温泉つかったか?などと聞いてくれている。他にも高校の同級生のM君などがいる。SNSとかで見かけたりしているから顔はよくわかる。しかし今更会って何を話せばよいのやらと僕は思っている。

八 COMME CA ISM


 久しぶりにCOMME CA ISMに来ている。アルプラザに入っていたときはたびたび仕事着や普段着、子供服などを購入していた。いつもたくさんの商品が並んでいた。しかし、こちらのお店ではフロア中央には何もおかず、壁際にだけあたかもファッションショーでもしているような感じで、マネキン人形たちがオシャレに着飾っている。関連する商品が少し奥まったところにまとめて置かれている。店長の考えなのか、それとも全店こういう展開に変えたのか。小さな子どもが遊んで待っていられる場所はちゃんと準備されている。中央のフリースペースでは何かイベントでもするのだろうか。こういうブティックがあってもいいかもしれないと思う。普通はどこでも所狭しと商品が陳列されているだけだから。

九 古着交換会


 古着を回収して希望する方に配る催しがあった。僕はそのイベントの係にあたっている。集めた衣服を一度洗おうと思って洗剤を入れて手でかき回すが、量が多いのであきらめる。来客にはその旨を伝える。少し匂いがするが問題はないと。ただ一度ちゃんと洗ってから着るようにしてくださいと。受け取る順番の決め方をもう一人のベテランの役員の方が説明してくれる。僕はまだ2年目だから、あまり理解していない。数字が書かれたカードが2枚渡される。渡されたカードにはイラストも描かれていて、その中身によっても順番が変わるようだが、よくわからない。配り始める。近くにいた妻に何か手伝ってほしいと他の人から依頼があったが、僕に、しんどいから嫌だとこっそり言うので、僕はちょっと調子が悪いようなのですみませんと断る。熱でもあるのじゃないかとおでこに手を当てる。そのとき妻の鼻から2本何かが出ているのを見つける。よく見るとお昼に食べたお蕎麦だった。僕は配布する衣類を机に並べないといけないと思い、何も言わずにそちらに向かう。

十 コンビニのパン


 「不正を働いた以上は罪を償ってもらわないといけないな亅と前の上司が言っている。何の不正だろうか。どうも細かい数字を改竄していたらしい。「罪滅ぼしに明日お昼のパンを買っておいてもらおう」と言われる。次の日、僕はコンビニにいる。パンを3個(惣菜パンと甘いものを2つ)見繕ってレジの前に並んでいる。長い行列だ。妻がそのパンを見て胃がもたれそうと言うので、甘そうなパンを1個はサラダ系のパンに交換する。ふと見ると行列の前にその上司がいる。自分のパンを持って並んでいる。僕は「パンを買っておけ、って言ってたから買おうと思っているんですよ」と言う。「そうやったかな、まあいいわ、後で食べるし」などと言いながら先に進んで行った。

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