八朔とテーブル
八朔の黄橙
見るだけでぎゅっと栄養
食べたいな早く
テーブルを拭く
艶やかな木目
日常へ挟む栞よ
ほっと落ち着く
わたし 栞は使わず
本はぱたんと 裏返しにしてしまい
時には ふたつみっつ
あちこちで待っている
本
への字顔のまま
洗濯機から洗濯物の山
ここにカゴなくて
エイ、と運ぼうとしてなだれなだれて
なにか拾うたびなにかが落ちて
拾おうとして転けそうになって
面倒臭くて面倒を拾っているのよ
あそこにカゴあるのに
あ
と気づくときまでは気づかない
ああ
切ない
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