見出し画像

チャップマン・ブラザーズ(YBAs)-ユーモアと社会的テーマ

ジェイク・アンド・ディノス・チャップマン(Jake and Dinos Chapman)
ロンドン出身のアーティストで、イギリスの現代美術家、彫刻家。
兄のディノス・チャップマン(1962年 - )と弟のジェイク・チャップマン(1966年 - )が共同で作品を制作している。
ジェイク・アンド・ディノス・チャップマンたちの通称は、「チャップマン・ブラザーズ」だ。

戦争、政治、宗教、倫理観などのテーマを、英国流のユーモアで表象する。メインは、立体作品のインスタレーションだが、ドローイング、ペインティング、版画も制作。1997年のグループ展「Sensation: Young British Artists from the Saatchi Collection」(センセーション:サーチ・コレクションのヤング・ブリティッシュ・アーティスト)展に参加し、メディアの関心を集めた。ただ、そのコンテンツは、ショッキング、また、インパクトのあるものが大半だ。暴力や性を扱う過激なコンテンツや、グロテスクな作品もある、それが故に、常に批判も伴う、それも含めてチャップマン・ブラザーズだろう。

画像2

画像3

画像4

画像6

画像5

(c)Jake and Dinos Chapman

略歴-Jake and Dinos Chapman
この兄弟は、共にロイヤル・カレッジ・オブ・アートで学んでいる。
卒業後は、Gilbert and George(ギルバート&ジョージ-風変わりで時に攻撃的な作品)のアシスタントをしていた、そのことが、後のコンテンツに影響している。
上記のように、1990年代なかばにはYBAsに参加し欲も悪きも評価を得て世に知られた。
フランシスコ・デ・ゴヤのエッチング「戦争の惨禍」をもとにした立体や、顔の一部が性器になった「ファック・フェイス」など、複数の人体の胴体や頭部が奇形的なかたちで連結した彫刻作品でインパクトのある作品は見る人に衝撃を与えた。
2008年にはアドルフ・ヒトラーのオリジナルの水彩画を購入して、ヒッピー・カルチャーのモチーフをその絵に加筆した作品を展示。

画像1

Fig.If Hitler Had Been a Hippy How Happy - Jake and Dinos Chapman

その2人はターナー賞(2003年)にノミネートされたこともある、現在では、イギリスの現代美術家としての評価は高い。

Jake and Dinos Chapman Interview: Offending Taste


この記事が参加している募集

コンテンツ会議

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?