（今日の1枚）Alex Katz：Blue Umbrella 2
Alex Katz：Blue Umbrella 2
Blue Umbrella 2 / Alex Katz 1972
Blue Umbrella 2 / Alex Katz 1972
( Private Collection, New York)
差し迫った現在とカッツ
明るい色、滑らかな表面、シャープな構図。クールな抽象スタイル、モノクロの背景、巨大なスケール。著名なアレックス・カッツの作品はすぐにわかる。 カッツは70年以上にわたり、アメリカ文化と現代社会を描き続けている。
他の誰よりも、カッツは彼の言うところの「差し迫った現在」を捉える方法を知っている。
そのコンテンツは、ダンス、テレビ、映画、看板などの形式的な言語からインスピレーションを受けている。
カッツは、20thで最も重要なアメリカの画家の一人とみなされる。彼の作品はそのユニークなスタイルと技術が高く評価されており、世界中のミュージアムで観ることができる。
Blue Umbrella 2
画家アレックス・カッツ（ニューヨーク派）の著名な肖像画や風景画は、一見シンプルに見えるが、クリアな平面ときれいな線を特徴としている。この技法はこの芸術家が 1950年頃からだ。
カッツのミニマルで、どこか、挑戦的な比喩的なアプローチは、当時の抽象表現主義とカラーフィールド抽象化への「応答」として生まれたものだ。
それは、特に、この「Blue Umbrella 」などの肖像画などの人物画にいえるだろう。
（註）抽象表現主義とは（Abstract expressionism）
簡単、かつ、具体的には、 1）巨大なキャンバス。
2）その画面には中心がなく、均一（All over）な平面だ。
3）キャンバスは、作家の描画行為の場所（フィールド）という視点で、制作プロセスを重視した。
アレックス・カッツ（Alex Katz）
アレックス・カッツ（Alex Katz.1927- /アメリカの画家、彫刻、版画）
1927年、ブルックリン（ニューヨーク）で生まれた。
1946-1949年、クーパー・ユニオン（The Cooper Union for the Advancement of Science and Art/ニューヨーク）学ぶ。
1949-1950、スカウヒーガン絵画彫刻学校（Skowhegan School of Painting and Sculpture）に学んでいる。
1954年、最初の個展がニューヨークのロコ・ギャラリーで催された。
1974年、ホイットニー美術館で「Alex Katz Prints」展
1986年、アレックス・カッツ回顧展が巡回された。
1994年、クーパー・ユニオン・アートスクール（The Cooper Union for the Advancement of Science and Art）は、カッツに寄贈された10点の絵画を売却したことでもたらされた基金と共に「Alex Katz Visiting Chair in Painting」アレックス・カッツの絵画アーティスト・トークの椅子が設立された。
そして、現在、21stとなり、カッツの美術は広く世界に受け入れられ、今現在は、後継に影響を与えている。
そのアレックス・カッツの作品はTATE、MoMA等々、グローバルに展示・収蔵されている。
アレックス・カッツ (1927- ) は、アメリカで最も象徴的で多作なアーティストの 1 人でだろう。
「私は避けられないほどシンプルでありながら、理解できないほど複雑なイメージを作るのが好きです。」- Alex Katz
アレックス・カッツのアートワーク
その年齢でしか、描けないコンテンツ
カッツは、96歳(2024.3)だが、この後も、制作を楽しみにしたい。その年齢でしか、描けないコンテンツがあるからだ・・・
最後に
いよいよ都内-関東も梅雨に入りました。どうぞ、ご自愛くださいませ。
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