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Adrián Villar Rojasの世紀末の彫刻世界

アドリアン・ヴィラール・ロハス(Adrián Villar Rojas)の世紀末の彫刻世界

アドリアン・ヴィラール・ロハス(アドリアン・ビジャール・ロハス/Adrián Villar Rojas,1980- /アルゼンチンの彫刻家)

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by Adrián Villar Rojas

その彫刻は、人新世(Anthropocene/アントロポセン/人類の時代)と世紀末の概念を探求する幻想的な作品だ。

(註)人新世(Anthropocene):ノーベル化学賞受賞者の大気化学者パウル・クルッツェン(Paul Jozef Crutzen, 1933 - 2021/オランダの大気化学者-オゾンホールの研究)によって考案された「人類の時代」という意味の新しい時代区分。

アドリアン・ヴィラール・ロハスの作品からの提唱は、人類が地球の生態系や気候に大きな影響を及ぼすようになった時代であり、現在である完新世(氷期の終わり、温暖化が始まる1万年前から現在)の次の地質時代を表す。(人類の活動が地質に刻まれた時代)

アドリアン・ヴィラール・ロハスは、その作品である、ドローイング、彫刻、インスタレーション、ビデオ、音楽を使い、観る側が、差し迫った絶滅に直面する状況をイメージさせている。

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by Adrián Villar Rojas

略歴とアートワーク-Adrián Villar Rojas

1980年、ロサリオ(アルゼンチン-サンタフェ州)生まれ。ロサリオ大学(National University Of Rosario/アルゼンチン-サンタフェ州)で美術を学ぶ。
その作品の制作は、プロジェクトであり、”Theater company”と呼ぶ、制作チームとジョイントとしている。
そのプロジェクト・チームで、人類の時代の文明の滅びゆく運命をイメージさせる作品や、人新世(Anthropocene)の脆弱性(ぜいじゃくせい/もろく弱い)を感じる大規模な彫刻で著名だ。
その作品は、ルーヴル美術館、MoMAのPS1等々で、展示され、その評価は高い。
2011年、第54回ヴェネツィア・ビエンナーレのアルゼンチン館で個展を開催(ベネッセ賞受賞)。
また、ドクメンタ13や、第12回光州ビエンナーレなどに参加している。
2017年、メトロポリタンミュージアムの屋根の上に現代の作品の展示会の継続的なシリーズ。
それから、クンストハウス・ブレゲンツ(Kunsthaus Bregenz/2017-オーストリア)
そして、NEON財団(The Theater of Disappearance:アテネ-アテネ国立天文台の敷地に植栽とガラスケース内の彫刻、2017)
TANK上海(2019)などでの、多くの展示と賞を得ている。

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Adrián Villar Rojas

今、現代アートのまさに、現在形の1人であり、そして、その作品の制作者らしい風貌だ。

Adrián Villar Rojas: Hugo Boss Prize 2020 Nominee/Guggenheim Museum

Adrián Villar Rojasの表象、世紀末の世界「The Theater of Disappearance」(失踪シアター)、そのアテネ-アテネ国立天文台・・・

以下は参考資料

#Anthropocene #アドリアン・ヴィラール・ロハス #学術

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