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#1)インカ・ショニバレの第四の台座「Nelson's Ship in a Bottle」

2010-2012年、Nelson's Ship in a Bottle(ボトルの中にあるネルソンの船)-Fourth plinth, Trafalgar Square:インカ・ショニバレ
現代のグローバル化の中で、植民地主義、ポスト植民地主義(離脱)をアイデンティティー(同一性)のもとで探求している。この作品は、分かりやすいが、ショニバレの国家的な疑問符だろう、そして、第四の台座に選ばれたという事は、英国の人々は、それを真摯に受け止めていると言うことだ。

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Nelson's Ship in a Bottle by Yinka Shonibare

インカ・ショニバレ(Yinka Shonibare,1962- ):ナイジャリア系のイギリス人アーティスト。(国籍:ナイジャリア、イギリス)-絵画、彫刻、写真、インスタレーションアート、パフォーマンス他。

(追記)ごく私的な話だが、ロンドンの地下鉄の階段(バリアフリー化されていない)で、アフリカ系のご夫婦(お子さんが3人)が、ご夫婦二人で片手に2人子供の手を握り、そして、もう1人(3人目)の子供は、ベビーカーに乗ったまま二人で持って、人混みの階段を移動し始めた、その時だった、私の前に歩く、紳士がさり気なく、手を差し出して奥様の代わりにベビーカーを持ち、かなり長い階段を降りて、夫妻が同時に「ありがとう」とお礼を言うと、振り返らず、軽く片手を上げて、去っていった。何とも、英国らしいシーンだと感じた。
私は、ただ、それをすぐ、後ろで見ていただけだった・・・

次回は、インカ・ショニバレのバティック(ろうけつ染め-Nelson's Shipの帆にも使われている)に続きます。


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