見出し画像

#2)女性アーティストTracey Emin-なぜ、My Bed なのか?

トレイシー・エミン(Tracey Emin,1963- UK)
「創造性と自伝の関係性、芸術の構築に於ける主観性と個人史の役割」先駆者。
トレイシー・エミンの当初の評価は良くはなかったが、現在は、王立芸術アカデミーの会員だ。
絵画、彫刻、映画、写真(Polaroid/iPhone)、インスタレーション、縫製アップリケなど、さまざまなメディアで自伝的な作品を制作している。
代表的な作品の1つとして、My Bed がある。それは・・・

画像1

画像2

       Fig.My Bed (c)Tracey Emin
1999年後半には、 Tate Galleryでターナー賞の最終候補作品の1つとして”My Bed”が展示された。それは、自身の汚れたベッドで構成された既製のインスタレーションであり、そこで、数日間を過ごすが、そこでは、飲酒、喫煙、食事、睡眠、性的な表象にまで至る。そのアートワークは、ベッドシーツが身体の分泌物で染まっており、床には、コンドーム、血染みのある下着・・・まずは、悪評だった。

画像4


その後、多様な評価が展開されて・・・・・年月を経て、そのMy Bedは、「創造性と自伝の関係性、芸術の構築に於ける主観性と個人史の役割」についての先駆者として、シンボル的なコンテンツとして、今ではグローバルに評価、認識されている。現在は、王立芸術アカデミーの教授だ。

TATE-Modernでの展示

それは、ただ、自虐的なのか・・・現在の#MeToo運動も含めて、多様な視点や論点があるだろう。
まとめる訳ではないが、幼少期から時系列にシフトしていく、「イメージと文化」というものを感じる、大きなインパクトある表象だ。

画像3


繰り返しになるが、トレイシー・エミンは、現在の現代アートの第一人者と言って過言ではない。

Tracey Emin on My Bed | TateShots


この記事が参加している募集

コンテンツ会議

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?