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写真家Lewis W Hine-児童労働の社会的ドキュメンタリー

ルイス・W・ハイン(Lewis Wickes Hine, 1874 - 1940)
児童労働慣行の記録画像で著名だ、それは、社会問題を追求するドキュメント写真だった。
そして、児童労働法の成立に重要な役割を果たした。

正確には、ルイス・ウィックス・ハイン(ルイス・W・ハイン-Lewis Wickes Hine)20世紀初頭のアメリカ合衆国の写真家でインパクトのある倫理観を持って社会問題を追求していた。
「American bomber」(アメリカの爆撃機)とは、、名言だ。

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1874年、ウィスコンシン州生まれ。
学生時代は、社会学を学んでいる。
1901年、エシカル(倫理)・カルチャー・フィールズトン・スクール (Ethical Culture Fieldston School- NY)で教鞭をとり、写真も使った教授法を取り入れている。
1904年頃までは、移民のエリス島(Ellis Island-NY)への到着の記録を撮っている。
ルイス・ハインの、そのドキュメント作品を全米児童労働委員会の注目を集めました。
1911-1916年、全米児童労働委員会の公式写真家として活躍した。ルイス・ハインはフランスでの第一次世界大戦の影響の記録と、バルカン半島を記録している。(赤十字マガジン-掲載)
1922年、アメリカに帰国、エリス島移民に関する別のシリーズを制作、そして、エンパイアステートビルディング(Empire State Building)の写真を撮る。(Men at Work-1932 掲載)

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Fig.Empire State Building - Photo by Lewis Wicks Hein.
ただ、その後のルイス・ハインは、かなりの財政危機となり、その記録は途絶えている。
1939年、ルイス・ハインの作品の回顧展を開催された。それは、ニューヨークの写真家の協同組合( Photo League )のルイス・ハインに学んだ、ベレニス・アボット(Berenice Abbott-写真家)、エリザベス・マコーランド(Elizabeth McCausland -美術評論家・作家)による。( Photo League -当時は、米共産党の反米組織とされ、1951年活動を停止される)

アメリカの貧民街、苦難の児童、また、若年労働者の写真を数多く撮影し、それを発行することにより、社会に対してその改善の必要性を訴え、児童労働法の成立させた。いわゆる社会問題を追求した、ストレートフォトグラフィの1人だ。写真家のポール・ストランド(Paul Strand)、ベレニス・アボット(Berenice Abbott)も、その影響を受けていると言われる。
そして、*FSAプロジェクトに参加している。

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Fig.児童労働を扱った記録写真 (c)Lewis Wickes Hine

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                                   Fig.Lewis Wickes Hine



(註)*FSAプロジェクト(Farm Security Administration- Photography Program)とは、アメリカ合衆国のFSA(Farm Security Administration; 農業安定局)が、1929年の世界大恐慌勃発後のアメリカの(主として南部)農村の惨状と、プロジェクトにより、その復興を記録するために行ったプロジェクト(1935-1944)である。(農民救済の必要性、ニューディール政策の効果のアピール)

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(c)Lewis Wickes Hine- FSA project




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