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カンベル・スミスのアメリカの造形/アウトサイダーアート

カンベル・スミスのアメリカの造形/アウトサイダーアート


カンベル・スミス(Kambel Smith)

カンベルスミス アートワーク  

カンベル・スミス(Kambel Smith),1986- /オクラホマ州生まれのフィラデルフィア在住の造形アーティスト/インスタレーション/絵画)
カンベル・スミスは、自閉症であり、そのためもあって、優れたアーティストになった。

カンベル・スミス、イースト・ハンプトンのエレイン・デ・クーニング・ハウスでのインスタレーション、 2018

初期に、カンベル スミスが制作した、フィラデルフィアの有名な建物やランドマークの縮小模型シリーズにスポットライトを当ててみると・・・
小さなベッツィー ロス ハウス(Betsy Ross House/フィラデルフィアの史跡)、ミニ・ベンジャミンフランクリン橋(Benjamin Franklin Bridge)、フィラデルフィア美術館(Philadelphia Museum of Art)の複数の部分から成るレンダリングなどがあり、すべて段ボール、発泡スチロール、塗料、その他の素材から作り出されている。

測定ツールを使わずに

カンベル・スミスのアートワーク(クリックすると大きくなります)

そのカンベル・スミスの作品は、フィラデルフィアの建物から、ニューヨークのクライスラービル(アールデコ)などの有名なランドマークから、彼自身が考え出した、より日常的な場所や構造物まである。カンベル・スミスは、美術や建築の正式な教育を受けていないが、測定ツールを使わずに遠近法やスケールを目測で、測定するという生まれ持った能力を活用している。

カンベル・スミスの作品は

Autisarian City Kambel Smith  2023  

フィラデルフィアのフライシャー/オルマンギャラリー、ニューヨークのマールボロ、アトランタ現代美術センターで個展を開催しており、作品はアメリカンフォークアート美術館、ペンシルバニア美術アカデミー、ウェストコレクションに収蔵されている。

「現実の場所」に焦点を当てる

アウトサイダーアートフェアのような会場は、突飛な想像と架空の風景でいっぱいだろうと推測できるが、そこには・・・。
カンベル・スミスのインスタレーションが、ありふれた材料から細心の注意を払って作り出され、そこには、非常に近い「現実の場所」に焦点を当てている事がわかる。
カンベル・スミスの心の中には、いつも、アメリカ合衆国の街が、うごめいているようだ。
「彫刻に細かいディテールを加えることで、私の作品を体験する人たちに一定の関心を持ってもらい、驚嘆して見続けてもらえるようになれば、いいなと思います。」-Kambel Smith

アウトサイダーアートフェアは

アウトサイダーアートフェアは、アート界のぎっしり詰まったスケジュールの中のオアシスだろう。その第 27 回フェアは、ニューヨークのメトロポリタン・パビリオンで 2019.1.17-1.20 まで開催された。
(註)アウトサイダーアートフェアは、ニューヨークとパリで、相互に2年に1度開催されるフェア。

非営利団体、Autisarian Network

カンベル・スミスは、「自閉症」を自認している。そして、それを「自閉症と呼ばれる状態により超人的な能力を持って生まれた人」と定義しているのだ。
カンベル・スミスと彼の家族は、自閉症の人々に対する認識を変えることに専念する非営利団体、Autisarian Network を設立した。

Autism: The Awesome & Absolutely True Adventures of the Autisarians of Philadelphia

9:24min (註)設定から、日本語字幕に変えられます。

アウトサイダーアーティストは、人のために制作している訳ではない、そこコンテンツは、自身の中に潜んでいる世界だ。そこが、アウトサイダーアートのが惹きつける魅力の1つだろう。-artoday

-artoday

カンベル・スミス:自閉症の都市

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