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Marc Quinn(YBAs)の「Self」を考える

マーク・クイン(Marc Quinn,1964- UK) 
現代美術アーティスト:彫刻、インスタレーション、ペインティングなど。
特記事項は:
マーク・クインは、セルフポートレート「Self」のプロジェクトは、作家自身の頭部を型取り(シリコン樹脂)した後に、そこに自らの血液5リットルを流し込み冷凍保存するというもの。1回に使用される血液の量は、人の体内の血液量(体重60キロのヒトの全血液量は約4.6リットル)に相当する。1991年-現在(ほぼ5年ごとに繰り返される自画像は、確かに時系列と共に老化している)
そのコンセプトは、身体、遺伝学、アイデンティティ、環境、メディア等から、「現在の人間(自身)」というテーマが大きなコンセプトだろう。

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Fig.Self           
そして、マーク・クインの作品の素材には、血液、パン、花、石材、ステンレス鋼まで、多様な素材が使われている。

experiência do corpo #3: Self, Marc Quinn


Marc Quinn-略歴
1964年、英ロンドンで生まれる。ケンブリッジ大学で美術史を学び1984年頃、彫刻家として活動開始。YBAs(Young British Artists)のメンバーだ。 
そして展示を行った「センセーション」はロンドン、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで行われ、その後NYのブルックリン・ミュージアムに巡回され話題を呼んだ展覧会だった。
2000年、「Garden」「Winter Garden」(プラダのギャラリー):常にデカダン(デカダンス的-退廃的)な美を秘めた作品を発表し続けており、花を題材にした作品も代表作として知られている。
2004年、Fourth plinth, Trafalgar Square「アリソン・ラッパー 妊娠(Alison Lapper Pregnant)」-受賞 (この*第四の台座-ロンドンのトラファルガー広場については後日、解説します)
1991年から現在まで 時系列に、冷凍自画像シリーズ「セルフ(Self)」を展開している。

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                     Fig.Garden

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      Fig.Fourth plinth, Trafalgar Square(Alison Lapper Pregnant)

                   (c)Marc Quinn


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