”ほんとうは”が届くまで。
ほんとうのこと。
ほんとうは、こうおもってるんだ。
ほんとうは、すきだ。
ほんとうは、これがしたい。
”ほんとうは”は、いつだって孤独の中にある。どれだけ言葉がうまくなり、どれだけ伝える力がうまくなっても、それは伝わらないことへの絶望を増すだけだ。
なんてネガティブな自分がいたりする。これも僕が”ほんとうは”思っていること。
これらの想いは、言葉にすることが怖い。いや、いつかそれは言葉に出したのかもしれない。でもそれは、拒絶されて儚く散っていったものなのかもしれない。
価値の無いものは淘汰される。経済的にも哲学的にもだ。そして拒絶された瞬間、僕らはとても悲しくなる。生きていけなくなる。僕たちの”ほんとうは”は中々届くもんじゃないと知る。届けようとしなくなる。
今日はしがない感想文だ。僕の文章はどうでもいいから、この人の言葉を感じてほしい。舞台で輝かしい姿を見せる人の”ほんとうは”がにじみ出ている。彼はどこまでも自分の”ほんとうは”を届けることにこだわっている。それは届かない切なさを知っているからだと思う。
この文章から感じ取りたいのは彼の苦労話でも、その風貌から漂う哀愁でもない。たった一つの揺るがない希望だ。
「本当に正しいことは、最初はいつも少数。」
この言葉を彼から聞けるのは本当に嬉しい。音楽業界、ましては人生にはいつだって色んな形のイバラが邪魔をしてくる。複雑でしかたがない。
それでも、その中からたった一つの真理を導き出すこと。シンプルに生きること。彼の姿を見て僕も学びたいなあって思う。
僕たちの孤独が、いつか大きな花になりますように。
後もう少し、一緒に歩いてみよう。
さくら