見出し画像

男性性と女性性について① 太陽と月

今回から、男性性と女性性について数回にわけて記事にしておきたいと思います。

先月、noterのパクチーさんのホロスコープを鑑定させていただき、オンラインカウセリングでもお話する機会がありました。その時に、パクチーさんが男性性と女性性が最近のテーマです、とおっしゃっていました。

ホロスコープカウセリングに申し込まれる時に、すでにその事をメールで教えていただいていたので、これは、もしや小惑星プシュケあたりが影響しているかな?と思って、出生図を出すと、パクチーさんのアセンダントにしっかりと合になっていました。プシュケのお話は、女性側視点で男性性と統合していく過程を描いている神話です。以前、ちょろっと説明しているので以下を参考にしてください。

ホロスコープでは、もちろんこのマイナーな小惑星プシュケだけが男性性と女性性の統合を示唆しているわけではありません。太陽、月、火星、金星、小惑星リリスにその他の感受点もふくめて、男性性、女性性を学び、統合していくことが必要とされています。

男性性と女性性のエネルギーというのは、相反する2つのエネルギーを象徴しています。

そもそも、なぜ男性性、女性性、二元性があるかという事についてなのですが、元々は絶対的な唯一の存在がいて(色々な宗教で神とよばれているもの)自分があまりにも完璧なので、闇を作って進化成長しようと試みたのが二元性の始まり。と、私は解釈しています。かなり大雑把ですみません、、。

光と闇といった二元性の分離意識が強い時代はずっと続いていましたが、今、この2極化を終わらせようという意識が人類に生まれてきているようです。なので、現代に生きる私達は、皆、自身の中にある男性性と女性性の統合がテーマの1つになっていると思います。

それは、自己の進化から、全体の進化へとつながります。

ここで大事なのは、「進化、成長欲求」というのは惟一の存在が初めて出した欲求なので、そこから外れることはとても不自然だというこです。

みんな成長して当たり前なんです。自分は成長しないと思っている人は、そう思うだけでも進化していると考えて良いと思います。本当に成長しない人は、そこに気付かずに、全体の「進化、成長」から置いてけぼりです。置いてけぼりになった後、どうなるかは私にはわかりません。

ホロスコープは、私達一人一人が持って生まれたエネルギーの方向性が書いてあり、そのエネルギーを使って個を成長させていくことができます。だいたいの設定はしてあるけれども、どういう筋書きにするのかは自分の責任であり、そこに「選択の自由」という愛が根底に流れています。

占星術においての二元性の象徴として一番にあげられるのは、やはり皆さんもご存知の太陽と月でしょう。

太陽は、月を包括して真の太陽となることができます。

ここでいう月とは自我視点の月ではなく、それを手放した後の、大我視点の月です。月は自分の欲求のために使うと決して満たされません。自身の恐怖の大本を出生図の月から読み解くことによって、恐怖を理解し、欲求を手放し、そして他者のために自身の月の要素を使っていくことが大切になります。

太陽は絶対的な輝きをもち、成長するエネルギーなので、外へ向かいます。月は無意識や感情を表すので、外よりも内側に意識が向かいます。

なので太陽が月を含んだ状態で外へ向かっているのならば、二元性が統合されている状態といえます。

太陽と月の統合が出来ると、自身の中に創造性が生まれます。まだ2極にわかれていない状態の原始的な性エネルギーを使えるようになるといわれています。

ホロスコープでは、小惑星のリリス・リリトがそれを表しています。

太陽と月以外でいえば、皆さんもご存知の通り、火星は男性的なエネルギーで金星は女性的なエネルギーを一般的に表します。

けど、単純に火星と金星を統合すればいいのか、という問題ではなく、火星でモチベーションを使って前へ進み、時に闘争しながら男性性を学んだり、金星で受容性や感受性、本来の内側からの喜びを感じられる女性性を学ぶことで、バランスを獲得していきます。(それと同時に、月の闇と対峙して太陽と月の統合へ向かう)

闇に対峙するには男性性が必要です。
そして、対峙した闇を受け入れるには、女性性が必要です。

闇に対峙しても、男性性が強ければ戦うことを選ぶので、その根源を断ち切ろうとしたり、その根源を徹底的に排除しようとします。

闇に対峙しても、女性性が強ければ、その状態に寄り添うだけで動くことが出来ません。下手すると闇にのまれます。

これは、実際の性別には関係なく、心の中のバランスの話しです。

実は、多くの男性は、本当は女性性が強いのではないか、と私は思っています。一度、自身の闇にとらわれると、全く動けなくてどうしていいかわからなくなってしまう方が多いなと思うんです。社会的に動けることだけが男性性の使い方ではありません。無理に男性性を使わざるを得ない社会にずっといて、女性性を否定し続けた結果、中年の危機をむかえるあたりで、隠れてたインナーチャイルドが浮上して、がくっと気落ちしてしまう方がとても多い印象をうけます。

だから、最近の若い世代の男性はむしろ女性性を否定しないように、化粧をしたり、ネイルケアをしたり、という表面上で簡単に出来る部分から変わっていこうとしているのかな、と思います。

逆に、女性は、男性性が過度に出過ぎて、闇の元を断ち切って倒す、ということを簡単にやってしまう感じがします。特に北米では、女性のほうがあっさり離婚を切り出して行動を起こして仕事をガンガンにしながら前へ進んでいる印象をうけます。男性は離婚後にメンタルを崩してアルコールや薬物依存になる状態が多いようです。(もちろん、個人の出生図の星のアスペクトの影響も大きいのですが)

どちらのバランスもとても大切なのですが、ここでさらに重要な点は、プシュケ神話で「プシュケが冥界へ下って闇と対峙している」ことに象徴されるように、闇と対峙すると、これまでの自分は1回死ぬことになる、ということです。冥界は、生きたまま帰ってこれない場所なのです。

だから、自身の心の闇と向き合い対峙した後、戦うのではなく、その闇を受け入れないといけません。恐怖にかられると、「戦う」コマンドを選んでしまいます。戦っていては終わりはきません。男性性だけを使っていても統合できないんです。

なので、闇を受け入れるだけです。それが究極的に女性性を使う、ということになるんだと私は思います。そして、手放しがおきます。それは自我視点の月の手放しです。

絶対に譲りたくなかったもの、守りたかったもの、欲しかったもの、手にいれたもの、自分だと思っていたものなどを手放す事になります。意識上、物質上、肉体上など、どの手放しになるかは星座やアスペクトによるようです。

私は、12ハウス獅子座の月なので、自分を輝かせるために得てきたものを意識上で手放す事になりました。自身のセルフイメージが間違っていたんです。さらに月と金星がハードアスペクトなために、私を輝かせて喜ばせる物や人、居場所などに影響がでました。もしも、あの時手放すものにしがみついたり、そこで男性性を使って、戦って断ち切ろうとしていたら、12ハウスの月とアスペクトをとっている2ハウス冥王星が根こそぎゼロにしてでも、手放しを促すところでした。

人によって違いますが、絶望感を感じる人もいるし、焦燥、あきらめ、といった感情もでてきます。でも、その手放しで過去の自分が死ぬんです。

そして、そのあとは、もちろん男性性を使って「戦う」コマンドではなく「進む」コマンドを選択できるようになります。戦う必要はないんです。自分の太陽を使えば進めるんです。それだけです。

手放すと同時に太陽の方向性がみえたり、使い方がわかるようになります。

私の場合、絶対に使えないと思っていた旦那に対して、最後は自身の牡羊座太陽を使って、彼の蠍座の月の意識の底まで飛び込めました。これで自分が育った家族も含めて、娘達と旦那、全員に太陽を使えたことになります。そこで本当の太陽を使い方を獲得しました。

と、こうやって書いてしまえばあっけないんですけどね~。

男性性と女性性はこういう感じで私は解釈していますので、皆様の参考になれば嬉しいです。

つづきます♪


♢ホロスコープカウンセリングのご依頼は以下より受け付けております♢









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?