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ライラック杯【短歌部門】「勝手にはるな賞」発表!

あの、本当に勝手に賞作ってしまっていいんでしょうか??笑。

これまで参加してきた「みんなの俳句大会」で、色々な方々に勝手に賞をいつもいただいているので、私もやってみたい!と思いつつ、本当に私が作ってしまっていいのかなあ?とこういう時に弱気になってしまいますが、発表してみることにしました!どきどき。

というわけで、今回、目隠しでライラック杯の短歌をずっと読んできて、読んだ瞬間に、は~、素敵~、と私を現実逃避させてくれた短歌を10首選ばせていただきました!

選考基準は、「35文字で引きずり込まれた恋の歌」です!

中には、あ~、この方の短歌だったのか!と私が元々フォローしているnoterさんも多く、一人で納得しております。

順不同で、全て5,7,5,7,7で区切って掲載しております♪

では「勝手にはるな賞」どうぞ~。


◆marutan163さん

抗えぬ 
朧月夜に 
可か不可か
歪な純愛 
否と知りつつ

朧月夜と合わせる恋は、やはり隠れたような、曖昧にさせておきたい恋ですよね~。そうなるはずではなかった。最初からわかっていた。けれど進んでしまった、、、というイメージが浮かびます。だから満月の下ではなく朧月夜の晩なのですよね~。marutan163さん、素敵な短歌をありがとうございます!


◆ヒスイさん

完璧な
春の形は
きみの指
スマホの上を
メヌエットゆく

眼の前にいるその人の、美しい指がはう様子に心を奪われているなんて、素敵ですね~。私、個人的に手の形が美しい人が好きなので、すごくよくわかります!色々な方の手の形を思い出したりして、一瞬で現実からとんでしまいました。笑。ヒスイさん、素敵な歌をありがとうございました!


オラヴさん

あなたへ
書く手が止まる
春の日に
散り落ちる花弁
一枚乗せる

オラヴさんは恋の歌だと意図していらっしゃらないかと思うのですが、私は読んだ瞬間に、ラブレターを書く手がとまる、というイメージが浮かびました~。その人の事を想い、ペンをとり、開け放した窓から桜の花びらがひらひらと落ちてきて、、、。みたいなちょっと素敵な和の恋物語が頭のなかにひろがっていきました~。オラヴさん、素敵な歌をありがとうございました!


KOMAさん

出雲にて
君への思ひ
伝へしは
春晴れて神も
見守り賜ふ

出雲に出向き、神聖な気持ちで想いを神様に伝える奥ゆかしさ、、、。お二人一緒なのか、もしくはまだ片思いなのか、はたまたこれから未来に出会う人への祈りなのか、、、。それか神の前での誓いなのか、、、。ストーリーがつきません!出雲大社、いつか行ってみたいです。KOMAさん、素敵な短歌をありがとうございました!


十六夜さん

花散らす
雨になりてや
別れ花
しのぶもちずり
たれゆゑみだれ

一瞬で、和歌の世界にタイムスリップしました~。百人一首の有名な歌の、ほぼ本歌取りという高度な短歌を作られただけでも素晴らしいですが、内容がまた!昔も、今も、恋は心を乱すもの。桜を散らす雨のように、私の心もこんなにあなたのせいで乱れてしまっているのよ~、というやるせなさが、共感出来ました!はあ、美しい。十六夜さん、素敵な短歌をありがとうございました!


沙々良まど夏さん

散りどきに
散れる花こそ
美しく
きみを嫌いに
なれてよかった

色々な解釈が出来ると思うのですが、私の場合は、恋の引き際、というイメージが浮かびました。今終わって良かった。今だからこそあなたへの未練をしっかりと断ち切れる。あなたを嫌いになれたから楽になる。そう思えるように、今散りゆく花にこの気持をのせてしまおう、、、という区切りをつけようとして前へ進んでいくその人の様子が思いうかびました。まど夏さん、素敵な短歌をありがとうございました!


◆丸家れいさん

吹く風に
空を眺めて
君想い
時越えて届く
花のたより

まさに王道な恋の短歌!という印象をうけました。花びらに想いをのせて、距離をこえ、時をこえ、あなたに想いが届けばいいのに、、、。これも色々なストーリーが勝手に私のなかでうかびました。遠く住んでいるあの人への想いかもしれないし、もう今は会えなくなったあの人へかもしれないし、、、。いいですねえ~。丸家さん、素敵な短歌をありがとうございました!


◆なおみさん

ゆく春の
暮れのいろどり
麗しき
キミと眺むは
まだ見ぬ未来

春の暮れ、水色、オレンジ、ピンク、紫色などの彩りのなかで、あなたとの未来を想像する、、、。春の色合いなのできっと希望に満ちた幸福なものに違いないと思います。ああ、そんな青春時代があったなあ、なんて自分のことも思い出して、でも、もしかして、希望や幸福の逆の意味にもなるのかな、なんて勝手に想像が広がっていきました!なおみさん、素敵な短歌をありがとうございました!


◆みゆさん

きみがすき
きみがすきなの
しんじてる
嫉妬蠢く
春雷の夜

若かりし頃の嫉妬の経験を一気に思い出して、うわ~!なんて思ってしまいました。恥ずかしいやら、懐かしいやら。嫉妬は若くないと出来ない!とつくづく思います。年をとると、嫉妬にエネルギーを費やすことが出来なくなってしまう気がします、、。嫉妬する恋ってどんなものだっけ?!みたいな、嫉妬出来る方々がうらやましい、なんてちょっと思ってしまいました!みゆさん、素敵な短歌をありがとうございました!


◆naomiさん

ひっそりと
花を閉ざして
耐えている
あなたの居ない
花冷えの日に

恋をしている時の寂しさ、切なさを、とても美しく表現されていて素敵だな~、と思いました。部屋の中で一人座り、窓の外を眺めている女性の姿が目にうかびました。少しだけ彼とは離れているだけかもしれないし、もしかすると、二人が別々の道を進むことを決めた直後の心情なのかもしれないし、、、。色々と、切ないストーリーが浮かびました!Naomiさん、素敵な短歌をありがとうございました!


ライラック杯、審査員賞などは発表になりましたが、フィナーレまでもう少し続きます!皆様も、あらためて参加された方々の俳句、短歌、川柳などをお楽しみください~。

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