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強がりを手放そう 〜しなくていいがまんを読んで〜

半年前に「しなくていいがまん」という本の読書感想文を投稿しました。

半年ほど経過して、その後を書くことにしました。結論から言うと、やっぱりがまんしていた。ひとりで頑張りすぎていました。

原点回帰 〜この本を買った理由〜

ひとつカミングアウトしますが、私はうつ病を発症した経験があります。症状から双極性障害の可能性を指摘されました。

双極性障害(以前の躁うつ病)では、抑うつ状態と躁状態または軽躁状態(軽度の躁状態)が交互に現れます。躁状態は、過度の身体活動や、置かれた状況と著しく不釣り合いな高揚感を特徴とします。

ここ数年で落ち着きを取り戻していたものの、うつ病は再発率が非常に高く、自助努力で予防できないか。そんな時に、知人からこの本を勧められて、即断即決で購入しました。

仕事もプライベートも必要以上に頑張りすぎる、それが問題の本質でした。成果が得られない時に、自分を卑下してしまう。そこから奮起して、成果を作れる場合もありましたが、根本的な問題は置き去りのままでした。

他人と自分、過去の自分と現在の自分、どちらが上かを常に見ているような感じでした。まずは自分を認めてあげることでした。

誰かに認めてもらおうとする前に、まずは自分で「自分」を認めてあげる。「誰の役に立てるか?」を考える前に、それが自分にできることか、好きで得意なことか、何より「やりたいことか」を考えましょう。

本当にその通りですね。ありのままを受け入れるということ。

がまんをやめるという引き算

この本では、たくさんの「やめる」について書かれています。人は足し算の努力をしがちだけど、引き算の努力もだいじ。著者(小林麻耶さん)の事例が随所に散りばめられているので、部分的にでも役立つと思います。

また、したほうがいいがまんも書いてあるので、両者の境界線が少しずつ見えてくるような気がします。

総じて言えるのは、自分を犠牲にするがまんは、最終的に自分を不幸にする。そうなると、自分を起点に周りの人たちにも不幸が連鎖してしまう。当たり前の話なんだけど、当たり前ほど気づきにくいものはないですね。

例えば、ひとりで背負いこむことをやめる。これは私が考えたことですが、優等生を意識していた小林麻耶さんに近い立ち振る舞いでした。できることには限界もあります。苦手なことは、人に任せるでも良いと思う。

私の事例 〜再発〜

最近またうつ病が再発してしまいました。勝手に断薬していた私の間違いではありますが、完全に油断していました。

著書の中で、「このくらいなら大丈夫」をやめる、というページがあります。生放送中に過労で倒れてしまった小林麻耶さん。人生で唯一の途中放棄をしてしまったとのこと。そんな経験から、つらさを感じた時にはきちんと休むということを学ばれたそうです。

私は、今回再発したということで、会社を3日ほど休むことに。私の場合は対人関係も原因に含まれていましたが、途中で誰かに相談していたら、結果は違っていたかもしれません。

一方で、早めに手を打てたのも事実で、今はだいぶ落ち着きを取り戻しました。被害はある程度小さい形で食い止められました。

あなたを休ませることができるのは、あなた自身しかいません。

こまめにセルフチェックをすることは、本当に大切なことだと思います。

おわりに

著書の中で、「無意識のがまん」ほど危険で心を蝕むものはない、というくだりがあります。私の場合は、頑張ることが「無意識のがまん」にいつの間にすり替わることが、たびたびありました。

今回、改めてそんな現実に気づかされたので、自分への反省を込めて、この記事を書くことにしました。気がつけばもう年の瀬。頑張りすぎないことを来年の目標にしたいところです。


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