人は如何にして体制翼賛へとなるか:「かけはし」紙なる情報操作や感情動員の結節点の存在、そして、「殺すな!」という言葉の重要さ。 - 加藤直樹「ウクライナ侵略を考える」を読み解きながら(結2)
この文章は、前半(”人は如何にして体制翼賛へとなるか:視野の歪み、認知の歪みは如何にして「左翼」にもたらされていったか - 加藤直樹「ウクライナ侵略を考える」を読み解きながら(結1)”)からの続きです。
連載は、こちらから:
※今回は、長くなったので、2分割しました。当面、両方とも全文無料で読めるようにはしますが、じきに一部についてご購入をお願いすることにします。
全文を読まなくても後半だけでも話が通じるようには努力しましたが、前半もお読みいただいた上で、出来ましたら、過去の文章含めて「投げ銭購入」や「サポート」にての、ご支援をよろしくお願い申し上げます。
前回は、こちらから:
私の最大の関心と危機意識:左翼やリベラルが如何にして、ネオコンと一体化したかのような大政翼賛会化に前のめりになり、そのために左翼やリベラルの大半の認知と意識がどのように歪んでいったのか。その回路を明らかにしないといけないということ。
私は、左翼側での情報の歪みと言うか偏りというか、要は、「認知の歪み」になんでみんなハメられていったんだろうか?と言うところに関して非常に気になっていて、今回ウクライナ側に一方的に肩入れしつつ・ロシアを完全に悪いものだとする所では終わらなくて、戦争の状況についても、ウクライナというより後ろにいるアメリカやイギリスのネオコンや大企業に都合のいい形で、現実と違う話を信じ切ってしまってるのが、かなり限られたソースを長年信頼してきたことを逆手に取られて、特定の人たちに都合のいい価値観や世界観を刷り込まれて、知らず知らずに「飼いならされた」末に、事実を事実として見られなくなり、戦争を正義か悪かで裁くことのまずさに鈍感になってしまい、そして、事実でないことを事実と思い込んだり、他人が諌めるのを攻撃するような、ものすごーい醜態を晒すに至ってしまったと考えてるのです。
その鍵の一つは、「かけはし」周辺に固まって存在してるのではないか?
その鍵になるのは、一つには、前回メモを出したように、日本のフェミニズム運動が取り組んできた問題の多くで似たようなことが既に、この10年間ほど起きてしまってたこと。そして、その根本にあるネットワークの主張を多く取り上げてきた「かけはし」でのウクライナに関する情報に基づいた認知の歪みやウソ情報を真実だと信じるような事が多く見えることだと思うんです。
加藤直樹くんの主張や状況認識にせよ、その他の人たちの認識や考えにせよ、根本には「かけはし」やその周辺の運動の書物や、たぶん、メーリングリストなどでの情報流通が深く絡んでる。多分、加藤くん本人ですらそれを意識できてないレベルでね。
「かけはし」なるポスト新左翼時代の薪左翼グループの機関紙が、バラモン左翼やネオコンにとってのみ都合のいい言説と情報を、30年間近くに渡って流し続けてきた。
さて、ここで、「かけはし」が日本のフェミニズムというよりラディカル・フェミニズムの主張や運動実績を宣伝することを長年してきた。と言うことは、言い方を変えるならば、ラディカル・フェミニズムが日本でも諸外国でも「ネオコン左派」とでもいえるような、もう少し広まってる言い方に言い換えるなら「バラモン左翼」とか「リムジン・リベラル」と呼ばれてるような、左翼を名乗ってるけど左翼とかけ離れた宗教右翼っぽい価値観を振り回して、政治だけでなく財界にも取り入って多くの資金援助や有形無形の支援を受けることで、企業の経営に介入したり、ゲームやマンガなどのコンテンツの内容を「DEI」名目で腐らせる事を推進してたり、報道内容の統制やSNSの検閲にも前のめりな人々の、主力部隊の一つであるような「フェミニスト」たちと、長年寄り添ってきた、左翼運動の機関誌である。と言う、非常に奇怪な立ち位置にある事に注目していく必要があると思うんです。
元々、「かけはし」の内容がネオコン左派なりリムジン・リベラルなりと非常に相性がいい内容が多くなっていった事は、言い方を変えると、左翼の・それも新左翼と呼ばれてきたような人たちのための機関紙だったのが、いつのまにか、ネオコンの主張や価値観の為の機関紙へとすりかわっていた。ということを意味してくるんですよね。
エコーニュース「一般社団法人Colaboの研究」で浮き彫りにされた、「主戦派」左翼・リベラルと、警察人脈・アベ人脈≒ネオコンと「かけはし」に集うような「左翼」とのただならぬ共生関係。
この辺りで、くどくなりますけど、エコーニュースが「一般社団法人Colaboの研究」と言う連載や、それ以外の調査報道記事で暴いていった話というのは、解き明かしていく上で非常に重要になる。
「かけはし」で取り上げられてきたようなラディカル・フェミニズム運動や環境運動などが、元々、ネオコンを構成してる政官財の人々と距離が近い事が、まずある。
これに加えて、日本の今の「緑の党」・要はグリーンズジャパンの仲間である、ドイツの緑の党が、ウクライナ・ロシア戦争が正式開戦した直後から、ロシアに対して過激な経済制裁を行うと同時に、無制限の資金援助や軍事援助をドイツからウクライナに対して主張していた。ということにも、注目すべきだと思います。
※2024-11-17:ここから先は、ご購入の上でお読みください。申し訳ございません。
執筆のモチベーション維持もかねて、どうか、ご購入や「サポート」でのご支援を、どうか、どうか!よろしくおねがいします m(_ _)m
この連載・マガジンに込めた想い、そして、最後の方で金平茂紀・元「報道特集」キャスター/元news23デスクの「殺すな!」と言う言葉を取り上げるに至った想いなどは、以下の文章をお読みください。両方ともお値段はつけるけど無料で読めるようにするのは続ける予定です:
ここから先は
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?