フジモトアキヒロ

長崎県美術館のアートコミュニケーター「よりより」体験記をnoteにつらつら書いています…

フジモトアキヒロ

長崎県美術館のアートコミュニケーター「よりより」体験記をnoteにつらつら書いています。研修の様子、ボランティア活動、子どもたちとの交流、アートを“言葉”にすることなど、心象と事象をつらつらと。 普段は藤本編集局という屋号で、ライター・インタビュアーとして活動中

最近の記事

ワークショップ参加①大胆なハサミ

初めての美術館ワークショップ参加 4歳になった息子のブームは、絶賛放送中の戦隊ヒーロー「ブンブンジャー」だ。もともと車好きからタイヤが顔についたデザインに惹かれて、今では変身アイテムのおもちゃを手に意気揚々と毎週日曜朝の放送を楽しみにしている。ちなみに親としても「自分のハンドルは自分で握る」という作品のテーマが魅力的で、ちゃっかり楽しんでいる最中。 そんな息子とGWに出かけたのは、毎週のように開催されるボランティア講座ですっかり行き慣れた長崎県美術館。目的は、親子で楽しめ

    • ボランティア研修③異国情緒ってなんだ

      長崎“ゆかり”とスペイン美術 宇多田ヒカルのベストアルバムが素晴らしい。デビューから話題になった時期はまだ自分も10代前半であまり歌詞も理解できなかったが、いま聞き返すと改めて心に響く曲がたくさんある。First Loveとか、え、すごくない?もっと評価されるべきでは…。 そんなことをぼんやり考えながら車で美術館に向かうと、到着がギリギリに。早足で階段を上がる。下り坂の天気、肌寒い。一枚羽織るものを持ってきてよかった。 アートボランティア・アートコミュニケーター「よりより

      • ボランティア研修②その作品の名前は…

        美術館ボランティアという生涯学習 前回とは打って変わって爽やかな晴空。水色のストライプシャツを着て、意気揚々と美術館へ向かった。今回からボランティアスタッフの名札を下げ、裏側の関係者用入り口から中へ入る。この時点で漠然とした始まった感がありワクワクだ。 アートボランティア・アートコミュニケーター「よりより」合同研修の第2回。今回は座学が中心で、まずはボランティア活動について、その成り立ちや歴史を簡単に学ぶ。やはり美術館としては、業務の支援だけではなく、あくまでボランティア

        • ボランティア研修①森のクマさん

          4月にしては肌寒い曇り空。朝からのろのろ準備していたら意外と出発が遅くなってしまったものの、受付開始時間の10時ちょうどに美術館へと到着した。 今日はアートボランティア、アートコミュニケーター合同研修の第1回。研修会場は2階の広い会議室。たくさんの参加者に驚きつつ見渡すと、予想よりも年齢層は幅広い。みんな穏やかで優しい人に見えるのは、美術館ボランティアというバイアスか…。 初回は研修全体の流れの解説から始まり、美術館長のあいさつへ。「皆さん前のめりで、こちらの方が緊張して

        ワークショップ参加①大胆なハサミ

          “よりより”になりたい②集団面接

          長い長い道のり アートコミュニケーターはなんとなく意味が分かったとして、そもそも「よりより」という名前はどういう由来なのか。 なるほど、すごくピッタリのネーミングだ。納得したところで募集要項をしっかりと確認。募集人数は20名。初年度にしては多いのか、そうでもないのか。ちなみに登録期間は最長3年間とのこと。1次選考は書類審査なので、HPから応募用紙をダウンロード。みっちり書いて、えいやっと送付。手書きとメールは任意だったが、中3みたいな字を書く自分は迷わずメールを選択。

          “よりより”になりたい②集団面接

          “よりより”になりたい①志望動機

          インタビューとしてのアートコミュニケーション 2023年10月。この投稿を見た時点で、もう心のどこかで「よりより」になりたいと思い、申し込む決心がついていた。アートに興味はありつつ全くの素人で、これまで人に何かを教える機会も乏しく、おまけにボランティア活動とはめっきり縁のない人生を送ってきた。そんな自分が興味をそそられたのは、アートを言葉にするという共同作業に、生業としているインタビューのような深みと可能性を感じたからだ。 公式ホームページから詳細をチェックしてみると、今

          “よりより”になりたい①志望動機