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ボランティア研修④心臓を止めるAED

今日は動きやすい服装で

大学時代にドイツを2度ほど訪れた。1度目は語学留学で、2度目はバックパッカー。どちらも限られた期間だったが、あまりに濃い経験は今の自分という存在の土台となっている。ああ、また行きたい、いつか、と思いながら既に10年以上経っているが、最近また願望が強くなってきた。
その理由は、ある国際系大学の学生インタビューを担当しているから。有難いことに毎年同じ時期にお仕事をいただいているが、とにかく飽きない。一人一人異なる物語があり、何人きいても新鮮に楽しめる。ああ、またドイツ語の勉強をやり直そうか…。

アートボランティア・アートコミュニケーター「よりより」合同研修の第4回。今回はいつも以上に動きやすい服装で参加した。というのも、内容が緊急対応、つまり美術館で倒れた方への心肺蘇生法とAED利用法についての講習となっていたのだ。なので今回は体験記もいたってシンプル。

当日は長崎中央消防局松枝出張所から消防士さん5人が来てくださった。講習ということで既に模擬練習用の人形が用意されており、会場の椅子は横に片付けられ、きつい方以外は床に座ってまずは説明を聞く。
詳しい内容は省略するが、とにかく救命は早めの対処が大切とのこと。心停止している場合は迅速な胸骨圧迫、そしてAEDによる電気ショックが必要となるそう。
「皆さん、AEDは何のために使うか分かりますか?心臓を動かすためですか?それとも止めるためですか?」と消防士さん。
そんな冗談と参加者から少し笑いが聞こえたが「答えは、心臓を止めるためです」とのこと。つまり強い衝撃により心臓の鼓動のリズムに異常がある場合、一時的に電気ショックを与えて、心臓の間違った動きをリセットしてあげるらしい。なるほど。

息が上がる……

そして説明の後は、それぞれグループに分かれて模擬人形相手に胸骨圧迫とAEDを実践していく。実は救命救急の講習はこれが2回目。1度目は大学時代に学園祭実行委員として参加したものだ。よしよし、経験値を見せつけようと早速胸骨圧迫に挑戦するも…。

あれ、こんなきつかったっけ?

予想していたより息が上がる。圧迫の速さは一分間に100回から120回。このペースは前回と変わっていないはずだから、単純に自分の運動不足による体力の衰えか。少し悲しい気持ちになっていたら、同じグループの人から「上手ですね!」と褒められて、少し嬉しい気持ちになった。我ながら単純。その後も交代で練習して、2時間みっちり講習を受けて今回は終了となった。

素朴な疑問として、この美術館で倒れてしまう方ってどのくらいいるのだろう?ボランティア担当の職員さんに聞いてみると「年間2名くらいですかね」とのこと。ん、結構多いというか、それを聞くと全然自分も遭遇する確率ありそうな気がしてきた。今後も気を引き締めて参加せねば。

余談だが、この4回目の合同研修は前回のアートイベント参加の前に行われた。つまり体験記を書くまで、3週間程度空いている。やはり鉄は熱いうちに打て、だ。早く書かないと記憶もおぼろげになるし、どんどん期間が空いてしまう。次はもっと早めに書こう(ここに宣言

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