見出し画像

よりより研修①あいうえお作文

作品を守るのか、見せるのか

先日、息子と2人で実家まで帰省してきた。片道約400キロの運転はきつかったけど息子も頑張ったと思う。日々の生活は当然大切。その上で、こういう大きいイベントを乗り越えると父親としての経験値がググっと上がった実感がある。とはいえ育児と仕事の両立は相変わらず難しい。余裕ないなーうまくいかないなーって思い始めてもう2年くらい経ってる…どなたか先輩の話も聞きたいところ。

アートコミュニケーター「よりより」研修の第1回。実はこの前に合同研修の最終回があったが、内容がほとんどボランティア向けだったので割愛。ついによりよりとしての研修が始まる。意気揚々とグループ分けされた席に座ると、今後の研修スケジュールが書かれたペラ紙。内容を見ると、館内ツアーやスクールプログラムの座学、実践、そして自主練習と、なかなか濃い内容…一気に難易度がアップしたような気がする。いいぞ、やってやろうじゃないか!

初回のテーマは、美術館のマナーの伝え方について。スクールプログラムで様々な子どもたちを迎え入れる際、まず最初に行うのが鑑賞マナーのレクチャー。主に3つの注意点に気を付けてもらう必要がある。
①作品に触らない(展示ケースや壁も含む)
②大きな声で話さない(小さな声での会話はOK)
③走らない(人にぶつかる危険性)
とはいえこの3つは美術館として作品を“守る”ための注意であり、作品を“見せる”こととは相反するような部分もあったりするので、一筋縄ではいかない。この点は今後も考えていくテーマになりそうだ。

学生気分でグループワーク

実際に他の美術館の事例を踏まえた上で、感想など気づいた点を各々付箋にメモ。各グループごとに模造紙にはって発表することに。こういうグループワーク久しぶりすぎてワクワクするぞ!
自分は字が汚いので他の方に書記は任せつつ。面白かったのは、説明資料の文字のデザインや配色にも目を向ける方がいたこと。あとは他館の事例について、マンガチックな動画形式のレクチャーはユニークで面白かったけど「ごちゃごちゃしてて何を伝えたいのか分かりづらい」という意見も。なるほど。

発表まで終えたら、今度は各グループでマナーの伝え方を考案し、他の参加者に向かって実演することに。対象は小学四年生で、時間は最大5分間という設定。なるほど、これは難しいぞ。
なんとか頭を捻りつつ、うちのグループでまとめた方法は、気をてらった“あいうえお作文”!「あさのおはのう」を覚えようというものだ。

あ(歩く)
さ(触らない)
は(離れる)




いかのおすしもびっくり、なかなかイイ語呂合わせができたぞ!参加者を引き込むため「なんの文字が入るかな?」とクイズ形式で聞いたところ、「さわがない」「はしらない」など普通に正解になる他の言葉が出てきて若干慌てることに。まあアイデアとしては良さそうな感触。これから自分が解説する時にも使ってみたい。

それにしても。今回のよりよりは子どもたちへの鑑賞案内が活動の中心だけあって、普段から教育関係の仕事をしている人が結構多い。実演での話し方も上手だし、演劇を挟んだり、イラストでマナーを伝えたり、いろんなアイデアが出てきた。グループワークは今後も続くそうなので、益々楽しみになってきた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?