利益誘導政治と民主主義
利益誘導型の政党政治という問題、つまり政党が自らの利益のために動く政治という問題については、明治時代に帝国議会を設置する段階ですでに憂慮されていた。
当時はイギリスにならって、衆議院の上に貴族院を設置することで対応した。日本でいう貴族とは、元公家・元武家を主とする、国家功労者たる華族のことで、彼らは天皇の奉仕者となることを期待されていた。政党政治である衆議院の上で、「良識の府」的な振る舞いを期待されていたわけだ。実際にはもっとドロドロしたものがあったかもしれないけれど。
戦争