知不足

日々の思索の中で気付いた事を書き連ねていきます。

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最近の記事

くじ引きの不公平性:二度引きルール

東京都知事選挙が熱いですね。 選挙といえば? そう、くじ引きですね! (政治)人生を賭けたくじ引き、ぜったい面白いですよね。 お遊びではない大真面目なくじ引きでは、往々にして奇妙なルールが追加されることがあります。 くじを引く順番を決めるくじ引きを行うという、二度引きルールです。 そもそもくじ引きは数学的に公平だと証明されていますから、 無駄に二回もくじ引きする必要は無いんじゃないか? 簡単な確率計算を理解していないのか? と文句を言いたくなります。 しかし、くじ引き

    • 経済を「数字」で語るな

      経済を語るうえで「数字」は付き物だ。 金利に株価に消費者物価指数、GDPなど、数多くの指標が存在する。 だが、これらの「数字」は、経済のある一側面を切り取って、ひとつの数字に落とし込んだものに過ぎない。 「株価が上がれば、経済が上向く」のではない。 これは「経済の一側面が良くなれば、経済全体が上向く」という菅々しい清々しいほど無茶苦茶な主張だ。 「経済が上向けば、経済の一側面も良くなる(可能性が高い)――つまり、株価が上がる(可能性が高い)」のである。 「インフレになれ

      • 「有料記事」という信用の換金

        本記事は「新鮮な時事ネタ」ですが、具体的な名前を出すことが憚られるので、抽象的な表現に留めます。 読者の立場では真偽を判定することが難しい、 事件関係者や社会に重大な影響を与える「事実」について、 とあるメディアサイトが有料記事として公開しました。 まず第一に、このような記事は信用に値しません。 記事の内容が真実だと仮定すると、「事件関係者や社会に重大な影響を与える事実を、事件に無関係の他人が直接的に換金している」わけで、すでに倫理に反しています。 記事が信用できないか、

        • 本物の条件

          たとえば数学において、真なる命題とは、次の2つしかない。 無条件に正しいとして与えられたもの(公理) 論理に条件付けられて、1から導かれるもの しかしこの構造は、数学に特別あるものではない。 本物(または本物として意識に観測されるもの)とは、次の2つしかない。 先天的に与えられたもの 環境に条件付けられて、1から導かれるもの なぜか「偽物に見える」ものがあったら、それは条件を満たしていない。 どこかで気づかぬうちに、正しくない論理が適用されている。 もしくは、1の

        くじ引きの不公平性:二度引きルール

          アサクリ騒動考察・「存在しない」差別

          注意この記事はアサクリとまったく関係ありません。 アサクリのゲーム内容だとか、開発者の発言の是非だとか、弥助は侍だったのかどうか等については、まったく議論しません。 今回の炎上騒動が自分ごとに思えない方に向けて、ひとつの引っ掛かりを提供することを目指す記事です。 炎上の経緯ゲームメーカーUbisoftの最新作、「アサシン クリード シャドウズ」の公式トレーラーが2024年5月16日に発表されました。 ゲームの舞台は待望の日本・安土桃山時代!……なのですが、その発表内容に大

          アサクリ騒動考察・「存在しない」差別

          はじめに

          このnoteでは、私が日々の思索の中で気がついたことを、文章の練習として書き連ねて行きます。 抽象的でありながら主観的、あろうことか批判的な論も多くなりますので、ご容赦ください。

          はじめに