「有料記事」という信用の換金

本記事は「新鮮な時事ネタ」ですが、具体的な名前を出すことが憚られるので、抽象的な表現に留めます。

読者の立場では真偽を判定することが難しい、
事件関係者や社会に重大な影響を与える「事実」について、
とあるメディアサイトが有料記事として公開しました。

まず第一に、このような記事は信用に値しません。
記事の内容が真実だと仮定すると、「事件関係者や社会に重大な影響を与える事実を、事件に無関係の他人が直接的に換金している」わけで、すでに倫理に反しています。
記事が信用できないか、記事の発信者が人間的に信用できないかの2択(実質1択)です。
お金を取らなければ信用できるってワケでもありません。念のため。

今更なにを当たり前のことを、と思われるかもしれませんが、有料記事とは記事の発信者の信用の換金です。
「信用の換金」と言うと恐ろしく響きが悪いですが、能力(への信用)の換金なども含まれるため、必ずしも道徳的に悪い行為ではありません。

冒頭で述べた有料記事は、信用の換金ではなく、「事実」の換金という無理筋を求めているようです。


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