本物の条件
たとえば数学において、真なる命題とは、次の2つしかない。
無条件に正しいとして与えられたもの(公理)
論理に条件付けられて、1から導かれるもの
しかしこの構造は、数学に特別あるものではない。
本物(または本物として意識に観測されるもの)とは、次の2つしかない。
先天的に与えられたもの
環境に条件付けられて、1から導かれるもの
なぜか「偽物に見える」ものがあったら、それは条件を満たしていない。
どこかで気づかぬうちに、正しくない論理が適用されている。
もしくは、1の正体を見誤っている。
1が空虚であれば、必然的に2も空虚である。
もし、先天的に与えられたものが何もなければ――それが果たして、生きる意味だったとしても――それが後天的に与えられることは、あり得ない。
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