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本は何ものにも代えがたい

映画「ブックセラーズ」観てきました!


ブックセラーズ


下北沢の「本屋のアンテナショップ」BOOKSHOP TRAVELLERさんにお世話になるようになってから、その世界(業界)のお話をチラホラと聞かせていただくようになっていたので、絶対観に行きたいと思っておりました。

ニューヨークの名物ブックディーラーに書店主、コレクターなどの本に魅了された人たちと、希少本の数々が登場します。


「本が好き」という一言も、細かく見ていくと、「読書が好き」「本を所有するのが好き」「本がある空間が好き」など、いろいろあるくらいですから、仕事としてのかかわり方はさらに複雑かつ多様に。

希少本をめぐるオークションや、それを探しあてようとするコレクターのドラマは、インターネットの登場がたんに紙か電子かの問題ではないという事を知りました。

本に魅了され、惑わされ、狂わされ。

本って一体なんなんでしょうね(笑)


作者の魂が込められた言葉のかたまり。人類の大切な記録、生きた証。そう考えると、「本と人」はほとんど同じ意味なのかな、と思います。その一方で、モノとしての生々しい価値もあり、精神世界も物欲も満たしてくれる、何ものにも代えがたい存在と言えると思います。


昔、試験勉強をしていた友人が、「もうテストが終わって必要ないから」という理由で、参考書をビリビリ破いて捨てたことがありました。私はそれを見て軽くショックを受けたことを今でも覚えています。

いらなくなった本を捨てたり、売ったりしたことはもちろんありますが、「破って捨てる」という発想は、今でもないんですよね。というかできない。

多分、「そういう風に扱ってはいけないもの」という感覚があるのだと思います。「それはなぜ?」と聞かれるとうまく言えないのだけれど。


最後の方で、みんなでこの仕事について語る場面があるのだけれど、全然普通の話をしているのに、なぜだか私の涙腺は突然崩壊!(そこで泣いてるのは私だけだと思うくらい普通のシーン)

多少の情緒不安定は否めませんが(笑)、本への「愛」をすごく感じて、感動しちゃったんですよね。人が好きなものについて話すのを聞くのって、大好きなんです。

そして、要所要所でキレのあるコメントをする作家のフラン・レボウィッツ。いいです!


並べられてる本が愛おしく思える。そんな気持ちにさせてくれる1本です。



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