見出し画像

「1周回ってラベンダー」を掘ったら、アロマテラピーの色々が見えてきた

先日、Xでこんなポストをしました。

多くの方に共感していただけた「アロマあるある」。

今回は「どうして1周回ってラベンダーになるのか」を掘っていこうと思います。

その理由は3つ

・鼻なじみのある香りだから
・アロマテラピーの原点だから
・落ち着く、安らぐ香りだから

順に解説していきます。

鼻なじみのある香りだから

ラベンダーは「鼻なじみ」のある香りですよね。

ドラッグストアに行けば、トイレの芳香剤や玄関の芳香剤、ディフューザーなど、色んな「香りグッズ」が売られています。

そんな香りグッズにの中に、必ずといっていいほど「ラベンダーの香り」ってありますよね。

メーカーが違っても、ラベンダーの香りは採用されています。

大手メーカー各社が作るほど、ラベンダーの香りは人気のある香りという事なのでしょう。

トイレ、玄関、リビング、自分んち、友達んち、親戚んち…。

ラベンダーの香りがする芳香剤は、色んな場所で嗅ぐ機会があると思います。

僕ぐらいの世代(90年代うまれ)だと、子供のころから、ラベンダーの芳香剤はありました。

ラベンダーは「どこかで嗅いだことある香り」なんですね。

だから「鼻なじみがある香り」だと言えます。

香りは記憶に結び付く

どうして鼻なじみがあると、1周回ってラベンダーになるのか…。

それは「香りが記憶に結び付く」から。

鼻で吸った香りは、んじゃらかんじゃらあって脳の「大脳辺縁系」にたどり着きます。

大脳辺縁系には、不快さや危険を察知する「偏桃体」や、記憶を保持する「海馬」などある部分。

こんな経験はありませんか?

街ですれ違った人の柔軟剤の香りから「あれ?元カレと同じだ」と思ったこと。

お線香の香りで「おばあちゃんち」を思い出したこと。

香りが記憶に結び付いているから、香りから過去の記憶が呼び起こされるんですね。

トイレ、玄関、リビング、自分んち、友達んち、親戚んち…。

ラベンダーの香りは、色んなところで使われています。

鼻なじみがあり、懐かしさなども相まって「1周回ってラベンダー」になるんでしょうね。

アロマテラピーの原点だから

「原点回帰」という言葉がありますよね。

「初心に帰る」
「そもそもの事の起こりに再び忠実になること」を
原点回帰というだそう。

ラベンダーは「アロマテラピーの原点」だと言われています。

アロマテラピーを勉強していると、必ず出てくる「原点」の話。

「ラベンダーはアロマテラピーの原点だから」と記憶の片隅にあるから「1周回ってラベンダーになる」事もあるんじゃないかなぁと思います。

アロマテラピーが生まれた

「アロマテラピー」という言葉が生まれたのは、1937年頃だと言われています。

それまでにも、植物の香りは様々な事に使われていました。

ある時はミイラ作りの「防腐剤かわり」として
ある時は弔いの意味を込めて「薫香」として
ある時は異性を惹き付ける「媚薬」として…。

時代に合わせて「香り」は神聖なものや、ある種の武器として使われてきた歴史があります。

そんな中「アロマテラピー」という言葉が出来たのが1937年。

アロマテラピーという言葉は「ルネ=モーリス・ガットフォゼ」というフランスの化学者が作ったと言われています。

とある日、ガットフォゼは研究中に、火傷を負いました。

どうしようかと考えていると、近くには「ラベンダー精油」が。

そのラベンダー精油に手を浸しみたら、痛みが引き、火傷の形跡も残らなかったんだとか。

そこからガットフォゼは、精油の研究に没頭したそう。

精油には、人々の傷を治す力がある
精油には、人々の心を癒す力がある

そんな研究をした結果「aroma(香り)」に「the'rapie(療法)」をくっつけた「aromathe'rapie」という言葉が誕生しました。

そこから、ガットフォゼと親交のあった医師「ジャン・バルネ」が戦争中に精油を使って大きな功績を残し、アロマテラピーの研究が進んだと言わています。

「アロマテラピーの原点はラベンダー」

そう勉強していると多くの人が「1周回ってラベンダー」という感覚になるんじゃあないか、と思うのです。

落ち着く、安らぐ香りだから

ラベンダーの香りって、落ち着く感じがしませんか?

落ち着く感覚がすると「やっぱりラベンダーだな」と「1周回ってラベンダー」になるんですよね。

2種の成分が要因

精油は、たくさんの有機化合物が混合した液体です。

精油には、たくさんの成分が入っているんですね。

その成分で、落ち着く感覚や安らぐ感覚があると言われています。

ラベンダー精油の主成分は「酢酸リナリル」という成分。

ラベンダー精油のおよそ40-50%を酢酸リナリルが占めているという研究結果もあります。

酢酸リナリルは、果実の甘い香りをもつ芳香成分で、フルーティなフローラル調の香りが特徴。

ラベンダーに含まれる酢酸リナリルは、精神を安定させるセロトニンを誘発し、脳内でメラトニン(睡眠ホルモン)に変化するんだとか。

メラトニンの分泌によって副交感神経が優位になることで脈拍や体温、血圧が下がり、睡眠促進やリラクゼーション効果が期待できるという研究結果があります。

また、ラベンダーには「リナロール」という成分も。

ラベンダー精油の20-30%ほど含有されているという研究結果があります。

リナロールは、フローラルとフルーティで優しい甘さを感じる香りが特徴。

リナロールには、鎮静、抗不安、抗炎症作用などがあるとされています

「酢酸リナリル」「リナロール」どちらもリラクゼーション効果があるとされている成分を含んでいる「ラベンダー精油」。

「酢酸リナリル」と「リナロール」の香りで「落ち着く」「安らぐ」という感覚になるんだと思われます。

「落ち着く」「安らぐ」を求めている

ラベンダー精油を嗅いで「落ち着く」「安らぐ」となるのは「無意識に求めている」からではないでしょうか。

僕も経験がありますが、落ち着いている、安らいでいる時にラベンダー精油を嗅ぐと、なんか気持ち悪い感覚になるんです。

という事は、その逆にラベンダー精油を嗅いだ時に「落ち着く」「安らぐ」と感じるのは、自分が無意識に落ち着きや安らぎを求めているんじゃあないかな、と。

ストレス社会の現代。

自分が気が付かない、ストレスを抱えていても不思議ではありません。

「ラベンダーで落ち着く、安らぐ」のは、自分が抱えている「内なるストレス」に気が付くきっかけになると思うんです。

ストレスに気が付いた時には、結構な大きさになっているかもしれません。

定期的に、ラベンダーでストレスチェックしてみても、良いのではないでしょうか。

まずは1本ラベンダー精油

「1周回ってラベンダー」について、深掘りしてみました。

どこかで嗅いだことがある、ラベンダー。
アロマテラピーの原点、ラベンダー。
落ち着く、安らぐ成分が入っている。ラベンダー。

アロマテラピーをしていると、必ず通るラベンダー精油。

アロマテラピーをする上で、持っておくと重宝するラベンダー精油。

苦手じゃない方は、とりあえず1本は持っておきたい精油です。

ラベンダー精油を持っておくと、様々な事に使えます。
精油は色んな使い方が出来るのです。

さぁアナタも、ラベンダー精油を使って、アロマテラピーを楽しんでみましょう!

ラベンダー精油1本で、アロマテラピーを楽しめる方法は、こちらの記事をチェック!


この記事が参加している募集

業界あるある

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?