小説・成熟までの呟き 6歳

題名:「6歳」
 1996年、美穂は6歳になった。幼稚園では年長になった。日々健やかに成長していくと同時に、可愛さも成長していった。お遊戯会では手をいっぱいに広げて、伸び伸びと動いた。何も考えずに、無邪気に動ける時期なのかもしれない。翌年3月に、美穂は幼稚園を卒業した。歌うことが好きになった。いずれの人生に関係があるかは、わからない。

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