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東京オリンピックの総括

 7月23日から8月9日まで開催された東京オリンピックを私なりに総括したい。
 東京オリンピックの招致決定は2013年だった。当時私はオリンピック招致には否定的な見方だった。なぜならば、当時はオリンピックよりも東日本大震災からの復興の方に資金を回すべきだと考えていたからだ。また、日本・東京の暑い夏の時期にオリンピックを開催すべきではないと考えていた。前年にイギリスへロンドンオリンピックを観戦しに行き、比較的涼しかったから一層そう思ったのかもしれない。ただ、海外までオリンピックを見に行った者が自分の国でオリンピックを開催することに否定的なことはおかしいと捉えられたかもしれない。
 招致決定後、どちらかというと自動的にオリンピック開催に向けて世の中の流れが動いていったと考えている。そのようになると、オリンピック開催への否定的な見方は薄れていった。資金が何倍も膨れ上がり、後戻りができないようになっていったと思われる。私自身も、せっかくの機会なのでオリンピックの試合を会場で観たいと、チケットを申し込んだ。その結果、3つの競技に当選した。
 しかし、2020年の人災によりオリンピックは延期してしまう。その後の1年は別の人災により状況は良くならず、結局無観客になり、私が当選したチケットも直前で無効になった。開会式も閉会式も作品としてはあまりにも期待外れだった。何より、マスクが着用されている状態が異常だった。一方、競技自体では、私は特にトライアスロンの混合リレーが印象に残った。自転車を運転している選手の腕の筋肉が凄くて驚いた。私には想像できないような姿だった。いろいろな国の選手がいて、そのような意味では国際交流を行う絶好の機会になった。私としては、最近は3年に1回海外へ行っていて、今年がその該当の年だったがとても海外へ行ける状態ではないので、オリンピックが国際交流の機会になることを望んでいた。また、自転車のBMXフリースタイルでは、女子選手が結んだ長い髪をなびかせて華麗に動く姿が印象に残った。
 日本代表は過去最多の金メダル・メダルを獲得して大活躍した。一方で、オリンピックにより造った多くの施設は赤字になりそうだという。負の遺産になりそうな状況とどのように向き合っていくのか、行政の動きに注目したい。

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