◆「スカウト?」
とりあえず、書類の修正によって、私に対する興味?理解度は格段に向上したのだろう。希望年収を下げたことも一因ではあるだろうが、それまでの経歴書やキャリアシートの書き方では、中身を十分に読まれることもなく篩から漏れていたはずだ。これで随分と気が楽になった。
さて、外資系転職支援会社”Davis”から来たスカウトメールだが・・・
なんだか掴みどころ無い内容だ。良く言えば”何をやってもOKです”的な求人、悪く言えば”お任せ”か・・・こちらから興味を示さなければどこの会社かも教えないか・・・メーカーなのかコンサルなのか・・・なかなか面白そうだ。
ポジション、勤務地、想定年収は申し分ない。フルリモート勤務も可能。なによりも仕事の内容が良い。条件的には悪くないというかかなりの好条件だ。よし、まずは話を聞いてみよう。
さっそく興味があると返信した。すると5分と経たず、Davisより返事が来た。来週の火曜日25日の午前中、もしくはその翌日26日、水曜日の夕方、どこかで1時間ほど話すことができないかという内容だった。電話でもよいしweb面談でもよいということだった。特に予定もないので早い方がよいと思い、5月25日火曜日の11時からweb面談形式でお願いしますと返信した。そのあと1時間もしないうちに、面談用サイトのアドレスが届いた。とても手際がよく気持ちが良い。
会ったこともないこの田中という男に、勝手に仕事ができる有能なヘッドハンターをイメージして、なんだか自分の未来も良い方向に進むように思った。
「うん、なんだかイイ感じだな!」
結構なボリュームの独り言・・・
■第28話へつづく