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仕事の流儀

むかーし、昔。long long a go。

役者なんぞをやっていた時期がある。年を重ねたせいか、昔のことをよく思い出すようになってきている。


若くて無鉄砲で怖いもの知らず、イケイケドンドンだった私は、芸能事務所の社長から

「役者は勢いだけじゃダメなんだよ。みんなにかわいがられる愛されるキャラクターにならないと仕事は貰えないよ」

と、よく言われていた。

みんなにかわいがられるキャラクター・・・・。

その当時私は親から譲り受けた天性の目つきの悪さで、やくざ役専門みたいに悪役ばかりやらされていた。

元来、そんな愛されキャラではなかった。
(社長の言わんとするところの意味は分かっていましたがね(笑))

しかし、調子に乗っていたのも事実で、周囲の役者でやっていこう食べていこうという気概を持った役者達には悪いが、私は完全に趣味で役者をやっていたので、嫌なものはイヤ!!とはっきり言うタイプだった。

役者なんぞどうせ食えないのだから、趣味ときっぱり決めて、趣味なら好き買ってやった方が楽しいのだ。というようにやっていた。そんなんだから、本気チームの周囲となじめず、どうしてこんなところにいるの?的な視線を浴びながら役者をやっていた。

それでも運がいいのか、オーディションで受かって、仕事取ってきちゃうもんだから、事務所の社長としてもむげにできないという、悩ましい役者だった。

その当時、オーディションが得意で結構な数のお仕事をいただいていた。そのときのオーディションを受かるコツと言うのが、自分の中にあった。

それがその当時の私の仕事の流儀。ぽーーん。

それは・・・・。

オーディションで監督や制作会社のプロデューサーを「笑かしたら勝ち」というものだった。

笑いを取ったオーディションはほぼ確実に合格だった。

結局役者で喰えなかったやつの意見なので、適当に聞いていただけたらと思うが、なんらかしかの大いなる力が働いて、オーディションに行かなければならない事態になった場合は、是非、全身全霊、全力で制作サイドを笑かしにいってもらいたい。

きっといい結果が出るに違いない・・・・。と思う。だといいな。まぁ、時の運ってことで(笑)

グッドラック!(笑)

今は患者さんの笑顔を引き出すのに全身全霊をかけてやっとります。

(*- -)(*_ _)ペコリ

そう考えると今も昔もやってることはたいして変わってないのかも(笑)

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