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盆に帰る

友達が地元に帰ってくるのは、なんだか嬉しい。
お盆はそんな嬉しさが積もる。

いつも連絡をくれる友達。
何十年振り!?というくらい突然に連絡が来たかと思えば、不躾にも今から会えないかと呼び出してくる友達。笑
今年もたくさんの友達に会えた。どんなに久しぶりでも、会えば会話は弾んで楽しかった。

最近は、アラサーなりに友達が減ってしまって悲しいなぁと思うことも多い。先輩にぼやいて「そんなもんだよ」と諭されたところ。

関係が切れてしまうことは寂しいし、できるだけ誠実に繋いでいたいと思う。でも、一度切れたとしてもいつでもどこでもまた繋がれる友達を持てて、幸せだなぁと思う夏だった。

お盆と家族と友達

おばあちゃんが亡くなったとき。
「賑やかなのがすきなおばあちゃんだから、お通夜はみんなでわいわい笑って過ごそう。」
お母さんがそう言って、久しぶりに家族全員とおじいちゃんで、机を囲って一晩中喋って過ごした。

おじいちゃんが亡くなったときは、今までほとんど会わなかった親戚と話し合うことが増えた。
お母さんは「おじいちゃんが、こうやってみんなを引き寄せてくれたんやね。」と言っていた。仏壇は実家に来て、お盆は地元にいるようになった。

こうして家族が繋がるのは、わたしの家族に限った話ではないだろう。みんながこうやって家族に会おうと地元に帰ってきて、友達にも会おうとする。
子どもの頃は盆がなんだと思っていたけど、今、お盆には人を寄せる力があると感じる。
その不思議な力が、文化が、とてもありがたい。


地元に居ることは、煌びやかな人生とはかけ離れているのかもしれない。だけど、寄せては引いていく、こんな柔らかな波のような人生も悪くない。

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