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心に嘘はないから

心にはひとつも嘘がない。自分だけの空間だから。

でも心の中の空間と外の空間に、大きな溝が出来てしまうこともある。

心では「こうしたい」と思っているのに、外側では全然違うことをしている。

「自分に誠実である/ない」という言葉を聞く。そして「自分に誠実である」ってどんなことなのだろう、と昔は分からなかった。

というのも、私自身が自分に誠実ではなかったから。

自分の気持ちを流してしまう癖があって、ひとつひとつすくい取る時間を取らなかった。

誰かの気持ちばかりを優先して、自分のことは後回しにしていた。

嘘をつかない自分の心に対して、私は無視をし続けていた。

でも心は嘘をつかないから、無視をし続けているうちに「もう限界だよ」と教えてくれた。

その時にはじめて、心の内側の自分と、現実世界に居る自分がかけはなれていたことに気づいたのだ。

できるだけ自分の心の中と、外の世界を近づけていこうと決めた。

自分が本当に思っていることを言えない場所には行かないし、すべてのことを受け入れられなくてもいい。

自分がどう生きたいかだけを考えて、自分の速度でその生き方に近づけたらいい。

心は決して嘘をつけないから、新しい1日を迎えるたびに、ちゃんと耳を澄ませていようと思う。

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