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時には灯りを消そうか。

最近、灯りを消すことが自分の中でちょっとした楽しみになっている。

昼間でも電気に頼らずに外の光だけを頼りに、夜は無暗に電気をつけないでランプやろうそくをつけてみる。

そんな遊びをしていたら思った。
暗さの中には自分の心を取り戻す何かがある、と。

ずっと人間は光を求めすぎていたんじゃないか。夜でさえ街は明るくて、そんな中、時々光の弱い夜道を歩いていると満たされた。

時には生活に暗さを取り入れてもいいんじゃないか。

光は自分を奮い立たせてくれるけれども、ずっと奮い立ったままではいられない。

1日中起きたままではいられないように、ずっと走り続けていられないように、静かに自分を解き放つ時間を求める。

そんなときに、灯りを消したその暗さが寄り添ってくれる。

電気に頼っていないとき、不思議と考え事がはかどる。気持ちが落ち着くからなのだろうか。

目から色んな情報が入らないぶん、心が働く。

余計なことをしなくなる。自分が自分自身に向かっていく。

いつも自分じゃない別のことや、競争の舞台に立たせられてしまうのなら、一度灯りを消してみてほしい。

そこには自分しかいないから、自分という星の瞬きのことを考えられる。

孤独な時間が満たしてくれる。

そういえばお気に入りの話がある。

すこし前に私の大切な人から「プラネタリウムは暗いから小さな星の光が見える」という話をしてもらった。

この話1つを取っても、色んなことを思い浮かべられるけれども、私はこう思った。

自分自身のために、灯りを消してプラネタリウムをつくってあげる時間があっていいのだと。

部屋の灯りを消して、暗さを取り入れる暮らしをしてみたらいいと思う。



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