らしさ、の代わりに
自分らしく生きようとするほど、空回りしてしまうことがある。
「自分らしい」を意識するほどに、キャラクターを作り込もうとしてしまったり、心を開いて話せなくなってしまったり。
それに自分らしさを意識するほどに、行き詰ることが多くなって自分を見失ってしまうこともある。
「自分らしく生きよう」と言われて、そうありたいなと感じても、ふと思う。
自分らしさとはそもそも何だろう?決められるものなのだろうか。
そんなに「らしさ」に捉われる必要は無いんじゃないかな、と私は思うのだ。
だって「君らしくないよ」と言われても、その時の自分はちゃんと自分のままだし、どんな瞬間も私そのものだ。
着ている服だって、好きな歌だって、時間が経てば変わっていく。
何かが変わったってそこにいるのは自分そのものだ。
だから自分らしさという朧げで形のないものを求めるよりも、大事なこと。
それは自分の好きなことと嫌いなことを、ちゃんと気づいてあげること。
自分らしさの代わりに、自分は何が好きで何が嫌いで、何を見てどう思うのか、それだけを自分の中できちんと知っていればいいと思う。
それだけで、いい。
らしさに捉われて逆に自分じゃないように感じたら、気の向くままに過ごしてみよう。
好きなもの、嫌いなもの、今日思ったことを、大切に温める。
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