エンジンがかかるまで
「よし、今日やることをこなしていくぞ」と思っても、なぜかスイッチが入らない時がある。
動き出したくても動けない、そんな時がある。
むかし好きなバンドのメンバーが「動けないのは怠けているからじゃなくて、動こうとしても動けない理由があるからだ」と言っていた。
いい言葉だ。
では動けない理由って何だろう。
細かくこたえようとすれば、いろんな理由が出てくると思う。
でもだいたい、休む時間を取って自分のために時間を使えていないから、思うように動けないのだと思う。
仕事のことや人のことをはじめとした、いろんな悩みごとは自分の外との触れ合いの中から生まれてくる。
もちろん外の世界でいろんなものに触れるのも大切だけれど、自分のことに注意を向ける時間をつくることだって必要なのだと感じる。
いったん自分の殻の中に閉じこもって、今やりたいことや欲しいもの、悩み事の原因をとことん考える。
時には何もしないで、何も考えないで、お気に入りの場所に行って空をぼうっと眺めたり、好きなだけお昼寝をする。
そんな時間をなんとなく過ごしていると、すこしずつ心に余白ができる。
余白があると元気になって、また外に出て行ける。
自分のために時間を使うからこそ、動ける。
それを暮らしの一番の土台にすることを、忘れないようにしていたい。
エンジンがかかるまでは、自分に時間を使っていいのだ。
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