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自分がしてもらえたように、相手にもできる

「おかあさん、どうしてそんなにおこってるの?」

「ん?…あ~そっか、顔?」

「うん」

「今日はなんだか疲れちゃって、怒ってるんじゃなくて元気のない顔なんだぁ」

「怒ってないの?」

「そうだよぉ」

「元気がないの?」

「あんまり」

「ん」

小さい手が頬にふれる、続く小さな唇。それが両頬に二人分も。

やさしさにふれて

お風呂での出来事

浴槽につかっている間の長男とのやり取り、それを見ていた次男と一緒に二人とも私のほっぺたにキスしてくれた。

こわばっていた表情も、体も、こころもゆるむ。三人ともゆるゆるでれでれの顔で、抱きしめあう。

なんて優しくて、嬉しくて、幸せな時間なのだろう。

してもらったから、自分もできる

息子たちに優しくしてもらった、だから私も息子たちに優しくできる。それは優しさによって私の心にゆとりが生まれたから。
その息子たちもゆとりがあったから私に優しくできたのだろう。それと、自分も優しくしてもらった経験があるから。
息子たちはお互いや私に夫、それ以外の沢山の人々に優しく接してもらったから、その優しさを体験しているからこそ自分で体現できるのだ。

朱に交われば赤くなるように、優しさに触れれば優しくなる。

忘れたくない、感覚

優しさに、触れてほしい。世界中、ありとあらゆる人々が。いや、きっと優しさに触れた事のない人は少ないはずだ。触れた事を忘れてしまうのだ。様々なしんどさに触れたせいで、ゆとりが無くなったせいで。感覚が鈍くなり、優しさに触れた事に気づけなくなってゆくのだ。
産まれてから死ぬまで、私たちは色んな所で色んな人の優しさに触れるはず。それらを覚えていられる人間に、私はなりたい。

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育児日記

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