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本棚:『Yuming Tribute Stories』

ユーミンのデビュー50周年を記念して、ユーミンを愛する6人の作家が、選んだ曲をタイトルに物語を紡いだ短編集です。登場するタイトルは「あの日にかえりたい」「DESTINY」「夕涼み」「青春のリグレット」「冬の終り」「春よ、来い」。

母が同世代の女性のご多分に漏れずユーミンが好きなので、子どもの頃からよく聴いてましたが、「夕涼み」「青春のリグレット」「冬の終り」は知らなくて、YouTubeで聴いて、こういう曲も作ってたんだなぁと思いました。その後、「ひこうき雲」「やさしさに包まれたなら」とかも続けて聴いて、懐かしさに浸りました。母の車でよく聴いていたあの頃に、ふわっと心は持っていかれて、懐かしさが溢れると同時に、決して戻ることは出来ないことを知っているからこそ、その懐かしさに泣きそうな気にもなり。音楽ってすごいですね。

ちなみに「冬の終り」は、1992年放送の内田有紀と一色紗英が出演の「その時、ハートは盗まれた」の主題歌だったそうで、そういえば、そういうドラマあったなぁと思い出しましたが、全くストーリーは覚えておらず、観ていたのかどうか。内田有紀主演の「時をかける少女」は記憶にあるのですが。

本書の最後のお話「春よ、来い」では、終着点はどこなんだろうなと思いながら読み進めて、最後「世界人類が平和でありますように」のセリフにちょっと、ぼわっと目頭が熱くなりました。なぜ自分とは関係のない人たちの幸せを素直に願えないんだろう…。


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