〜〜波待ち日記〜〜 サーファーの車事情
1月9日(土)ディーワイビーチ
ムネカタ〜セットアタマ
2021年の訪れとともに、我が家には待望のマイカーがやってきた。
中古のジープパトリオット2013年モデル。比較的コンパクトなSUVで、丸目のヘッドライトがいかにもジープ、という雰囲気を醸し出していて気に入っている。
掘り出し物のジープパトリオット
予算は100万円以内(12,000〜13,000AUD)だったのだが、オーストラリアの中古車市場では、その予算だとオドメーターがよくて15万km、大抵が20万km〜というのが相場となっている中、僕たちが出会ったパトリオットは、たったの45,000kmしか走っていなかった。
前オーナーが教育関係の仕事に就いており、インスペクションの際に訪れた家を見ても裕福そうで、信頼できると思ったので、即ゲット、とあいなった。
しかも、その車を使っていた前オーナーの息子さんもサーファーということで、高価そうなルーフラックまで付けてくれたのだから、いい買い物だった。
サーファー的自立
そして、その車で初めて訪れたサーフポイントが、この日訪れたディーワイビーチである。奇しくもこれが2021年の初乗り、そして僕自身としても、ふくらはぎの筋断裂から復帰後の初サーフとなった。
これまではバスしか移動手段がなかったため、我が家からアプローチしやすいマンリーにばかり通っていたが、もうどこへでも行ける。トッキーさんにお迎えに来てもらわなくても、あらゆるポイントへアプローチできる。サーフィン中、ビーチに荷物を放置しておく必要もなくなった。ここオーストラリアで、サーファーとしてようやく自立できた感じだ。
過去の車たち
ちなみに、僕がこれまで所有してきた車の変遷は、そのままサーフィン歴と重なってくる。なぜなら、1台目から目的はサーフィンに行くためだったからだ。いい機会なので(?)、それらの歴史を振り返ってみようと思う。
1台目:HONDA アコードワゴン
記念すべき1台目のマイカーは、会社の先輩サーファーから20万円で譲り受けたアコードワゴン。US仕様車でクルーズコントロールがついており、見た目もクールだった。この車で、千葉北〜茨城の鹿嶋あたりをかなり徘徊した。譲り受けた時点で10万km程度だったと記憶しているが、走りの調子も最高だった。
しかし、2年ほど乗ると、車両のあちこちに不具合が出るようになり、よくエンジンがかからなくなった。これは、財政に余裕がなかったためにきちんと点検修理せず、車検を最安値で通したせいもあると思う。
2台目:HONDA モビリオスパイク2005年型
この車は初めて新車で購入した車だ。アコードワゴンがよく故障していた折、スロットで得た利益が頭金にできるぐらいの金額になったために購入に踏み切った。
今思い出しても、これはかなりいい車だった。
まず、ハコっぽい見た目が僕の好みだった。そして、コンパクトで取り回しがしやすいにもかかわらず、背が高いため積載能力も高かった。ボディをあちこち擦ってボロボロだったが、もっと大事に乗ればよかった、と思う車である。
3台目:HONDA ステップワゴンスパーダ2015年型
3人目の子供が生まれるタイミングで、スパイクでは少し手狭になるかも、と思い購入に踏み切ったのがステップワゴンだ。2015年型に搭載された「ワクワクゲート」という片観音開きするリアゲートは、ネーミングセンスはともかくとして、非常に便利だった。
積載能力の高さは言うに及ばず、子供たちの友達家族を乗せたりする機会も多かったため、まさに当時のライフステージにピッタリのミニバンだったと思う。
ただ、これは最近の車全般に言えることだが、エクステリアというか、外観のデザインは二代目あたりのハコっぽいステップワゴンの方がずっとよかった。なぜ、どのメーカーも外観を流線型にしたがるのだろう?理由を知っている人がいたら教えて欲しい。
ステップワゴンはほんの5年弱しか使っておらず、比較的綺麗に乗っていたため、オーストラリア移住が決まって下取りに出した時もそこそこいい価格がついた。
乗りたい車
サーフィンは、どうしても車があってナンボ、という側面がある。そういう意味では、なるべく燃費がいい車に乗りたいと思う一方で、そういう経済的なことは一切抜きにして考えると、やっぱりカッコいい車に乗りたいものである。
繰り返しになるが、僕はハコっぽいデザインの車が好きなので、例えばトヨタのFJクルーザーとか、HONDAエレメントとか、もう生産中止になってしまった車に魅力を感じるものが多い。
しかし、今時のサーファーは環境的な側面にも気配りできる存在でありたいと考えると、やはり排気ガスを撒き散らさない車が早く普及して欲しいなと思ったりもするし、もっと言えば、自動運転レベル4以上が当たり前になって、マイカーが眠りながらポイントまで勝手に連れて行ってくれて、サーフィン後はビールを飲んでいるうちに勝手に家まで帰ってくれる、という理想郷が実現された世界を夢見たりするのである。
〜〜波待ち日記〜〜
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