見出し画像

並行読書とズラし理解のススメ|ビジネス教養:産業革命編【執筆日誌】

こんにちは!アリントスと申します。
私は普段、国内電機メーカーで法人営業をしている28歳の男です。妻と1歳半の息子と暮らしています。
仕事はそつなくこなし、上司の覚えも悪くない、はず。
しかし、最近よく脳裏を過ぎる疑問があります。
「俺の判断は合っているのか?この判断はどういう結果をもたらすんだ?」
「会社のこの方針変更は抜本的過ぎて、まずいのではないのか?」
などという言葉が脳内の気の弱いアリントスが言ってくるのです。
そんな時にすかさず私の脳内では、あの名宰相がこう言います。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶのだ。21世紀では使い古された言葉だろうが、お前には必要な言葉であろうが!」と。
もちろん脳内妄想ビスマルク宰相です。

なお、私はnoteだけでなくブログも作っております。

こちらです。noteでは散発的に各文献を読み進めたところで思うことを綴っています。
ブログでは、抽出した学びや知見を整理して発信していきます。
もしよろしければ、こちらのブログも見ていただけると幸いです。

前回に引き続き、愚者たる私は「産業革命期の企業家」に学ぶべく、文献を読み耽っております。
本日、読み進めた文献は、前回に続きR・C・アレンのこちら。

そして、あのカール・B・フレイのこちらを読み進めています。

並行読書の効能

なぜ、並行してこちらを読み進めているかと言いますと、タイトル通り世界経済史の通史が論述されているのですが、その重要パーツとして第一次産業革命前と第一次産業革命期に紙面が割かれているからです。
また、前者の世界史のなかの産業革命は2017年に出版され、後者のテクノロジーの世界経済史は2020年に出版されています。
つまり、後者の著者であるカール・B・フレイは前者に記載されている記述も踏まえ、参考にすべき点は参考にしつつ、反証も加えています。
前者の結論のみを鵜呑みにしないためにも並行で読み進めています。
私のブログ記事の正確性という意味では上記の通りなのですが、一読書家としての効能は他にもあります。

それは「ズラし理解」です。
いずれの書籍においても、産業革命が起きた要因の一つとして、もちろん「技術の発展」を挙げています。
しかし、その「技術の発展」が「なぜ社会に受け入れられたのか」という問いに対しては切り口が異なりました。
前者のR・C・アレンは「イギリスは高賃金経済かつ低価格エネルギー経済であり、労働者の機械への置換が経済合理性があったから」という切り口で論を広げています。
一方、後者のカール・B・フレイは「当時のイギリス政府は労働者を機械に置き換える技術を阻止しない政府だったから」と主張しています。

どちらが正しいかというよりも、一つのテーゼに対して異なる解釈があるということが分かるのです。
そして、異なる解釈を理解できれば、このテーゼへの理解の解像度が上がると思います。
このことは歴史を見るだけでなく、現実社会を見る上でも重要だなと思います。

本日はこの辺りで失礼いたします。

皆様の日々が良きものでありますように。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?