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優しさ=想像力=経験

優しさは想像力であり、想像力は経験である。そうなるとものを買ったり、サービスを受けた時の言葉も変わるよねって話。

この記事を音声化したものです。内容を少々膨らませて収録しております ↓

From:ありのまま@9 #教員生活20年 #潜在数秘術士

空港出発ロビーより、、、

モノレールの車内。

まばらな車両。

席も所々空いている。

せっかくだから座った。

もう40代だからもう座っても良い歳。

県庁前の駅でたくさんの人が乗ってきた。

僕より明らかに年をとられた方が乗ってきたので、

すっと立ち上がった。

「どうぞ」

『いいです。いいです。座ってください』

「大丈夫です。どうぞ」

『いいです、座ってください。』

こうなると難しいよね。

座る?

「じゃあ、じゃんけんしましょう」

って僕が気の利かないこといっちゃう始末。

どうせだったら、

「じゃあ、みんなで立ちましょう」

って言えばよかった。

そしてみんなでスクワットでもしてみてもよかった。

まだまだ先の話だけど、

僕が年をとって譲られたら、

快く感謝の気持ちを伝えて座ろう!

って思った。

その方が気持ちがいい。

立場とか年齢とか気になるけど、

気にしすぎるのもなんか変。

程よいさじ加減ってほんと難しいよね。

言語化できない。

よく言えば、ケースbyケース。

悪く言えば、曖昧。

そういえば、

「優しさ=想像力」

って教えてくれた先輩がいた。

優しさって、相手のことを想像できるか

ってこと。

僕は想像するためには、「経験」が必要

って思っている。

十数年前、地域の30校ほどが参加する学校行事である

小学生陸上大会の事務局を務めた。

事務局は5名。

30校から1週間前に誰がどの種目に出るか提出される。

それを一旦名簿に打ち込む。

大会前日、選手の変更が出る。

それを一つ一つ修正する。

名前の間違いや重複があってはいけないので、

2重3重でチェックする。

これが大変な作業。

そこから印刷をかけて、パンフレットを1部1部製本していく。

ようやく200部作って、作業が終了したのが、

夜中の2時。

予算もほとんどないから自分たちの手でやっていた。

そこから帰宅して、7時には陸上競技場に集合。

子供達が普段の練習の成果を出せる場や

成長のきっかけとなる機会を作ることを考えたら

なんてことない作業。

パンフレットは各学校へ数部ずつ、来賓へ配布すると

ほとんど残らない。

そんな中、おじさんが本部に来て尋ねてきた。

「パンフレットある?」

『すみません。200部しか作れなくて、もう残ってません。』

「もうないの。もっと作ってよ。」

僕も20代だったから頭にきたよね。

頭にきた。

ギリギリまで名簿変更して、製本して

眠い目をこすりながら、会場準備して

「もうないの、、、」

である。

瞬間的にカッときた。

でもね、特に何かを言おうという気にならなかった。

他の仕事の方が重要だったことが幸いしたから。

今そのことを振り返ってみると

「あのおっちゃんは、運営をした経験がないんだな。そりゃ仕方がない。」

優しさは想像力。その想像力は経験から得られる。

経験していれば、容易に想像でき、

別の言葉を選択しただろう。

「わかりました。運営ありがとうございます。」

ってね。

だからってそんな言葉を求めているわけではない。

そう言わなければならないとも思っていない。

どうせ言葉を発するならということ。

だからさ、僕らは大変なことは

自分から手を挙げて経験したいね。

子供たちにもそう教えているつもりだよ。

PS

この体験を通して、運営する側の気持ちや

ありがたみを分かったことで、

子育てにも活かされている。

長男のサッカーの大会があった。

地域で運営する小さな大会。

その大会に参加費を払って出場する。

だけど、運営される方が動いてくれなかったら、

長男の貴重な経験は得られなかった。

だからさ、大会終了後に長男を連れてお礼の挨拶に行った。

「貴重な経験ができました。ありがとうございました。」

ってね。

「お客様は神様」

ってお店の人が言うのはいいけど、

お客様がその言葉を言ったり、思ったりしているのは変だと思うね。

美味しいものを提供してくれて「ありがとう」

だよね。


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