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私は昔から大の映画やDVD好きで、多分海外ドラマシリーズやアニメシリーズとかもいれれば、数えてはいないけど、今まで余裕で5000以上ぐらいは軽ーく見てきていると思うのね。

とにかく子育て中で家にしかいられない時期は起きた時から寝るまでずーと何かしらDVDをかけながら作業をしてたもので、かなりのシリーズを制覇してきた!笑

毎月TSUTAYAのレンタル代が何万もかかってた笑。で、気に入ったのは全て当時は購入してきていて、我が家のDVDはもはや数が多すぎて数えられない。笑

ただ、たくさん見てきたけど、好きな系統が変わらなくて、やっぱり好きな映画の世界観に戻るので、お気に入りをまたかけ流すのが今は基本大好きなんだけどね。

で、私の好きな王道はやっぱり愛の話か憎しみの話か、人間の真実の成長物語が好きで、だからファンタジーは基本は大好きで、王道の感動する話が好きで、気づき多き深い哲学のあるストーリーや、見た目の美しさ、トータルクオリティーが素晴らしいもの、メッセージ性があるものが好き!

後は、監督の世界観が魅力的に表現されてる映画や、オリジナリティーが花開いたようなタイプが好みなのよねー!監督にはまると、その監督作品ばっかり見たりとかする。

そんな中で、本日紹介するのは、これは面白い!というタイプの映画じゃないのだけど、見終わった後からじわりじわりと浸透してくるタイプの、私にはなんだかよく分からないけど記憶に残る映画なの。

多分、自分自身を生きるという大きな自己受容と許し、愛を描いていた女性の生き様を描いた映画だったからなのだと思う。

映画【アクトレス~女たちの舞台~】HP http://actress-movie.com/
フランスの名女優ジュリエットビノシュ主演

こちらはタイプでいうと、人間の特に女性たちの心の成長物語であり、自立と解放の話かな。

だから、淡々と彼女たち日常の暮らしの中で移り変わっていく、心の景色が現実に繰り広げられながら、

彼女たちの心の変化や成長が少しずつ、スクリーンに映し出されていく。そして、ついにもう、今までどおりには生きいられないという地点がそれぞれに訪れて、交差していく!

この、自分自身の傷と正面から、向き合わざるを得ない時でり、人生で自分だけではどうにもならないことにぶつかった時、それを受け入れざるをえないまま、人はどう今までの自分の殻を破り、前に進んでいくのか?

そんな感じの、彼女たちそれぞれの人生でのターニングポイントが描かれていて興味深かったな、私にとっては。

マローヤのヘビとは?

この映画の中で、初めて知ったのだけど、

スイスの神秘的な湖や静謐な山々に囲まれたシルス・マリアという日常とはかけ離れた別世界が広がる中にマローヤ峠という場所があり、ヘビがはうようにうねりゆく雲があらわれる時があって、この奇妙で美しい気象現象につけられた名が “マローヤのヘビ” というのだそうです。

山の隙間を湖から発生した霧が、ぬうように伸びていくことで発生するそうで、悪天候になる前にあらわれるサインでもあるそうなのです。

けれど、それを見ることが出来た時◯◯◯と言われているのね。

それが、効果的に主人公の心理的転換のキーポイントとして、使われているの。

これ、映画を通しての場面だったけど、

https://youtu.be/G6dGSMJQxgY

この、マローヤのヘビがあらわれるシーンは
それはそれは神秘的で、畏怖の気持ちがおこり、神々しくて、まるで神さまに偶然たまたま
出くわしたような、不思議で感動的で、
なんとも言えない、喜びと驚きがあった!
ただ、ただ、美しい!主人公とおなじような、圧倒的な感動が私の胸の中に広がった。

うわあ、これ、いつか本物をゆっくり見に行きたいなあとすごく思った。(いつその自然現象があらわれるかわからないから、かなりの長期滞在になる)そのマローネのヘビの光景がいつまでもいつまでも私の記憶に刻まれた。

だから、ストーリーというよりはマローヤのヘビがめちゃくちゃ気に入ったという話なのかもしれない。笑

でも、このごく普通の日常の中にマローヤを入れてくるあたりと、ラストに読まれるある詩が、

この監督の世界観の中心には本当の愛の話を
人生の中で、翻弄されながらも、人間が愛に気づいていくストーリーを描きたかったのではないかと私は思う。

この、マローヤのヘビを見たものは、素晴らしいインスピレーションに恵まれると言われていてジャン・コクトーやヘルマン・ヘッセ、マルク・シャガール、ニーチェなどは、多くの芸術家や文人、哲学者がこの地からインスピレーションを得て、素晴らしい作品を世界に生み出していったそうです!

ひょっとしたら、この監督もマローネのヘビをみて、インスピレーションを受けて作ったのかもしれないと思いました。

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