見出し画像

ファイナンシャルプランナー×中小企業診断士の家計簿 15【家計やりくり⑦】節約の前提:時間>お金

月5万円を捻出する方法の、出費を減らすシリーズも、住居費、クレジットカード、保険とやってきました。

この記事では、生活費に関して、記載していきます。

生活費に言及する前に、「大切なもの」を

総務省の統計によって、平均的な生活にかかる費用は公表されています。

家庭の構成や、職種、住まいエリアなどでもちろんばらつきはありますが、
指標としては、参考にするべきかと。

具体的な指標は、こちらの記事内に、かなり詳細に作ったファイルを用意しています。

本記事では、そんな生活費の中で、どうやって出費を減らしていくかに言及していく前に、一点、重要なことを書きます。

それは、

時間

です。

「そんなの知っているよ」
「十分わかって行動している」
って人は、本記事は読み飛ばしちゃってください!

生活費を削ろう!!って必死になっていると、時間を浪費しちゃっているケースが多々あります。

そういう意味で、言及前に、今一度、時間が大切って話を書いておこうと思います。

時間 > お金

「時は、金なり」って言いますよね。

わたし自身は、「時は、金より重要」って考えています。

その理由はこれ。

金で時間は買えないから。

ってそりゃそうだろってなるので、もう少し具体的に。

◇人生には限られた時間しかない
◇やりたいことをやれる時間は少なすぎる
◇時間は価値を変える

あたりです。

人生には限られた時間しかない

何歳まで生きるかは誰にもわからないし、明日死ぬかもしれないし、120歳くらいまで生きるかもしれません。

いずれにしても有限ではあります。

そこで、仮に80歳まで生きるとします。

そうすると、全部で、29,200日 = 700,800時間 生きることになります。

多いのか少ないのかようわからんですが、この中で、やりたいことをやっていくしかないのです。

やりたいことをやれる時間は少なすぎる

しかも!よくよく内訳を考えてみましょう。

自由に活動できない時間を削っていきます。

◇睡眠 : 8時間/日 (全年齢の平均)
総務省統計では、10歳以上で7時間42分が平均睡眠時間のようなので、10歳未満はより多いと仮定すると、まぁ、8時間程度としてもよいでしょう。

◇日課 : 2時間/日
起床後の洗顔・歯磨きやら、トイレ・風呂、掃除など家事。もっと多い方ももちろんいらっしゃると思いますが、仮置き。

◇食事 : - /日
食事は、外食だったり、テイクアウトだったりなど、やりたいことにも入りそうなので、一旦は省きます。

と、ここまでで、24時間中、10時間、つまり42%は使えないってことになります・・・

加えて、年齢ごとの制約をみていくと、

◇幼稚園・学校 : 約8時間/平日 (部活等なしで平均)
幼稚園(4歳)から大学(22歳)までを仮定すると、
18年✖8時間✖5日✖45週(夏休み等勘案)= 32,400 時間

◇労働 : 約11時間/平日
サラリーマン前提としちゃってますが、労働8時間+残業1時間+片道1時間の通勤としてます。もっと残業してるよーとか、通勤もっとなげーよってひともいると思いますが、これも仮置き。定年まで働いたとすると、
38年✖11時間✖5日✖50週(休暇を勘案)= 104,500 時間

他にも多々あると思いますが、これで、実際どうなるかというと、

700,800時間あるうち、まず、42%の、294,336時間は使えないし、そのほか、32,400時間、104,500時間は使えないとすると、使える時間は、269,564 時間のみ。
全体でいえば、ざっと38%程度しか使えない計算に!

時間は価値を変える

このあたりの思考をざっと、ほんとにざっとグラフにすると、こんな感じになります。

画像1

雑すぎてわかりにくいですが、年齢ごとに使える時間は推移しつつも、赤ちゃんのときとか、学生の時は、実質的になかなか自由には使えなかったり、定年後、体力が衰えた時に、やりたいことが本当にできるのかって、思うと・・・

そうです、やりたいことが体力など物理的にできなくなったりもするのです。20代でやりたいって思ってて、60代になったら、ちょっと体力ないし、できないわってなり、やりたいことの価値がなくなってしまうってことはよくあるのではないでしょうか。

サラリーマンに立場をあててみると、平均で1日あたり6.5時間ほどしか時間はありません。4分の1ですね。そんな中で休息も必要でしょうし、テレビも見たいでしょうし、ごはんも食べるでしょうし・・・どんどん減ってっちゃいますが、

「やりたいことがあるのに、そうではないことに時間を使いすぎていないか」

もう一度考えつつ、生活費削減に入っていきたいと思います。

まとめ

例えば、不本意だが、近くのスーパーより往復30分のスーパーの方が、10円安いビールが売っている!ケース。

趣味なら別ですが、不本意なら、10円を削るために、30分を費やすのはやめましょう。

時間は、有限であって、お金でも買えないし、自分の年齢に紐づきます。

今しかできないことをやっていくことが大事ですね。

それを前提に、生活費を削りまくりましょう!!

有栖ケンタ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?