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読んだ本|下流志向(著:内田樹)

大学1年生が「就活に有利なら・・・」と言うのに憤りを感じた私が手に取った本。衝撃を持って読んだ。そしてすぐに人にも紹介した。

私ができることは「世の中それほど冷たくないよ」と発信すること。励まし合いの場を創ること。

では、私のMemoをご紹介。

・下流志向の子ども|文字を読み飛ばしている→漢字を間違う→スキップする→スキップしても全然気にならない→理解したい欲望を後進させる→意味が分からないことにストレスを感じない→無知のままでいることに生きる不安を感じずにいられる→→→自分の知らないことを存在しないことにしている
・「それが何の役に立つんですか?」と聞く小学生→等価交換が判断基準
・自分が享受している特権に気づいていない人間だけが、そのような”想定外”の問いを口にする
・子どもたちは、就学以前に消費主体としてすでに自己を確立している
・労働主体|他者からの承認を得るまで自らの主体性を確証できない(これまでの子どもたち)
・消費主体|他者からの承認に先立って貨幣を手にした時点ですでに主体性を確保し終えている(今の子どもたち)
・代価の提示と商品の交付の間に時間差があることに耐えられない
時間を勘定に入れ忘れている
・無知とは、時間の中で自分自身もまた変化するという事を勘定に入れることができない思考のこと
・おのれの無知に固着する欲望
・「努力の差」ではなく「努力についての動機づけの差」
・リスク社会をどう生きるか→決定の成否にかかわらず、その結果責任をシェアできる相互扶助集団をどのように構築することができるか
・「迷惑をかける相手もかけられる相手も持つことができない」ことが膨大な数の構造的弱者をつくり出しつつある
・敬意と忍耐、開放的な態度で耳を傾けないとノイズはシグナルに変わらない。ノイズはノイズ、シグナルはシグナルときれいに切り分けてしまう人には、ノイズがシグナルになる変成の瞬間が訪れない。
・常識のでたらめさ
コミュニケーションとは「分からないこと」を「分かること」に組み入れていいくこと⇒自分自身の「分かること」の領域を押し広げてゆくこと

オープンチャットで相談を受けていて若い人の攻撃性に驚いている。

希望する回答ではなかったり、自分を非難されたと受け取った時に、等価交換ではないと判断し攻撃しているんだな、と背景に寄り添う知識を得た。

本は非難・批判で終わらず、愛情をもって対策を提案されている所に共感する。

・人と関わるのが面倒。
・嫌われないために距離をとる。
・助けてもらう必要ないんで助けない。

そんな思考を緩和するには「世の中それほど冷たくないよ」と感じる機会を増やすことか。時間を勘定に入れる習慣を取り戻すにはどうしたら良いんだろう。便利になりすぎた弊害が、弊害でなくなる世が訪れるのだろうか。

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