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NOを言うためのアサーション

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アサーションというコミュニケーションスキルでもってNOを伝えていく。コミュニケーションスキルは伝えたかだけ覚えてもなかなかうまくいかないんです。内面世界と結びついています。心理学… もっと読む
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#コミュニケーションスキル

アサーションをすれば確実に伝わるのか?

アサーションをすれば確実に伝わるのか?

実は伝わっていないだけなのかもしれない

 ある奥様が、「うちの主人は家にずっといても全く家事をしないんです。休みの日くらい、掃除とか、洗い物とかやって欲しいんですけどね」とお話しされました。

ご主人と全くコミュニケーションが取れていないかというとそうでもないそうです。「玄関の扉がギーギーうるさいから見てくれる?」と頼むと、オイルをさしたり、ふちを掃除したりして、音が出ないようにしたり、「子ども

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人間関係の境界線ーバウンダリー

人間関係の境界線ーバウンダリー

 アサーションとバウンダリーは非常に関係が深いです。バウンダリーというのは、「境界」のことです。自分と相手の境界のことです。人間関係がうまくいかないときには間違いなく、バウンダリーの問題があります。

 バウンダリーの問題は二つあります。一つは、相手のバウンダリーを越えて入っていってしまっているときです。例えば、子どもの暴力のことで悩んでいるお母さんがいたとします。そのときに「私がなんとかしてやる

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アサーショントレーニングに必須!! 第一次感情と第二次感情

アサーショントレーニングに必須!! 第一次感情と第二次感情

アサーションを意識することは気持ちをしること 一つ前の記事ではアサーションすることは難しいということをお伝えしました。アサーションを心がけて、自分の伝えたいことを相手に伝えようと考えているうちに、自分の心を探るということをしてしまっているのです。

そこには
相手に何を伝えるべきかを考える自分
相手に伝えるべき言葉を選ぶ自分
相手の反応を予測する自分
これまでの相手とのかかわりを振り返る自分
自分

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アサーションは難しい?

アサーションは難しい?

以前にアサーションのことをお伝えした方から、「アサーションは私には難しい」というお言葉をいただきました。

実はこれはセミナーをしているときからたびたび受講生の方から頂いた感想でした。セミナーを受けているときはできそうな気がするのですが、終わって家に帰るとできない。難しいのです。

アサーションを実行するには確かに勇気がいるのです。そこに難しさを感じるのは当然なのです。思春期ころの恋愛に例えると分

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「言えない」と「言わない」の違い

「言えない」と「言わない」の違い

相手に言いたいことがあっても、言うとその場の雰囲気を壊すとか、自分が我慢すれば丸く収まるという理由で、言えないコミュニケーションを「ノンアサーティブ」と紹介しました。ノンアサーティブのコミュニケーションの特徴は言いたくても「言えない」です。

一方で、「言わない」というのはアサーションなのです。「言えない」と「言わない」は、自分の考えを相手に伝えないという行動面は同じなのですが、コミュニケーション

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