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「結婚」今昔物語④(ママン別居日記104)

和田誠さんの奥様で、料理愛好家の平野レミさん。

黒柳徹子さんとは、もう半世紀のお付き合いだそう。

次男のお嫁さんの和田明日香さんと一緒に「徹子の部屋」に出演されました。

和田明日香さんは、最近テレビの料理コーナーによく出演されています。
料理本は20万部を突破したとか。
結婚するまでは、キャベツとレタスの違いがわからなかったそうです。

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平野レミさんは、料理学校へ行ったこともないし、研究家でないし(と和田さんに言われたそう)、ということで料理「愛好家」。

レミさん「夫愛好家、家庭愛好家、料理愛好家。」

徹子さん「何でお料理が上手くなったの?」

レミさん「和田さんが美味しい、美味しいと言ってくれるから、どんどんやるようになった。あれで夫が「食えねーよ」と言ったら、「じゃあ、やらねーよ」になりますけど、何でも美味しいと和田さんが言ってくれたお陰でやるようになったの。」


和田さんが亡くなられて、2年半になるそう。

徹子さん「この前会った時、ずっと泣いてたから、今日はどうかなあと心配してたけど…」

レミさん「あーちゃん(明日香さん)と一緒だから大丈夫。」

明日香さん「泣いてます。未だに泣いてます。」

レミさん「黒柳さん見ると、そこに和田さんがいるような感じがするの。だって、仲良かったじゃないですか〜。」


和田さんが初めてレミさんに会うというお見合いの席にも、偶然居合わせたという徹子さん。

徹子さん「私がちょうどTBSの仕事が終わって、TBSの隣の喫茶店に降りて行ったら、和田さんがいてね。『和田さん何してるの?』て聞いたら、『これから嫁来るんだよ。たぶん、嫁だと思う。』って言うから、私も待ってたのよ、暫くそこで。」

レミさん「その時、まだ私は、和田さんと会ったことないんですよ。和田さんは勝手に私のことを嫁になる人だと思ったらしくて、黒柳さんに『これから嫁来る』って言ったんですってね。」

徹子さん「私は嫁来るって言うから、どんな人が来るのかしら。和田さんのお嫁さんなら絶対見なくちゃと思ってね。だけど、彼女のことは知らないじゃない。だから、あんまり長くいるのもと思って失礼したの。そしたら、もう1週間後くらいに…。」

レミさん「もう10日で結婚しちゃったのよ。50年前。


また、明日香さんが大学生の時、就活の相談に乗ってくれたOBがレミさんの次男の率(りつ)さん。
結局、大学生でお腹が大きくなって、社会に出ずに結婚したそう。
8歳も年上だし、社会人だし、お付き合いするとも、結婚するとも思わなかったと。

レミさん「目でっかいし、背でっかいし、態度でっかいしね。大変なんですよ。」

徹子さん「そんなこと言っちゃっても大丈夫なの?」

明日香さん「はい、全然平気です。事実なので。」

こういう子が来てくれたのよ、と喜んでいるレミさん。レミさんのことを徹子さんが、「本当に正直で良い人よね。」

明日香さん「はい、本当に正直ですよね。」

徹子さん「その点は本当だと思う。」

明日香さん「裏表とか本音と建前とか無理なので。こっちも正直にぶつかっていかないと。」

明日香さんの子どもがハンバーグを焦がした時のエピソード。

明日香さん「普通なら、失敗してもよく頑張ったね、とか言うと思うんですけど、『焦げちゃったじゃん。どうして焦げちゃったの?焦げた所は食べないよ。』と言って残した。凄いなあ、と感心しました。」

すると徹子さん。「何で焦がしちゃったの?なんて言うだけで、せっかく子どもが作ったのにと怒る人もいると思う。その点、あなたの家は上手くいっているよね。」

レミさんと明日香さん。2人共、大きく頷いて、「『いいじゃないですか!子どもがせっかく作ったのに!』と確かに怒る人もいるかもしれないですよね。」と明日香さん。

子ども達のお弁当は、全部率さんが作ってくれているそう。

明日香さん「私は、今日は面倒臭いなあと思うことがあるんですけど、夫はないんですよ。」

レミさん「和田さんがそうだったのよ。面倒臭いってことがなかったのよ。」

子どもの頃、率さんが毎日洗い物をする父(和田さん)に、「面倒臭くないの?」と尋ねたら、「これが気持ちいいんだよ。夏は冷たい水、冬は温かいお湯で皿を洗うと気持ちがいいんだよ。」と言われたそう。

明日香さん「そういう父を見ていた夫だから今、イクメンだなんだと言わず、自然に家のことをやってくれる。親がそういう姿を見せるって大事だなと。」

長男のお嫁さんが上野樹里さん。
3人で女子会もやるそう。

徹子さん「レミちゃん、良かったじゃないの。和田さん居なくて寂しいと思っても、息子のお嫁さんが慕ってくれたら嬉しいじゃない。」

明日香さん「でも、寂しいよね?」

レミさん「そうね。和田さんとは違うからね。和田さんは和田さん。あーちゃんはあーちゃんだからね。溝は埋まらないよ、絶対にね。」

徹子さん「レミちゃん、今泣いてないけど、大分元気になった?」

レミさん「あー。一人だとダメ。和田さん、会いたいよー。和田さん、会いたいよーって。

徹子さん「和田さんて、良い人だったもんねー。」

レミさん「うん。良い人だった〜。」

徹子さん「絵も上手だったけど、あんなに優しい人っていなかったわよねえ。」

レミさん「絵とおんなじですね。優しい絵描いてね。」

徹子さん「ご飯ちゃんと食べてるの?」

レミさん「ここんちんで食べてるの。」と明日香さんを指差して。

明日香さん「だって、ご飯ですよって誘わないと、芋と栗ばっかり食べてるんですよ。」

レミさん「言うんじゃない。そんなこと。」

以前、明日香さんが、老後の面倒は見ますからと言ったとレミさん。覚えていないと明日香さん。「そんなこと、言わなくても当然しますよ。」

レミさん「悪いじゃない。」

徹子さん「どうするの?」

レミさん「施設でも入るんじゃない?黒柳さんどうするの?」

徹子さん「私も考えていないけど。」

レミさん「私と入りましょうよ〜。」

徹子さん「レミさんとは入らない。」

レミさん「あはは。何でですか〜?」

徹子さん「私とあなたが一緒だったら、周りの人が大変だわね。ちょっとね。」

レミさん「黒柳さんと入りたいなあ〜。」

徹子さん「一緒に入ってもいいけど、周りの人がうるさいと思うと思う。」

レミさん「そうかな。そうかな。」

徹子さん「でも、レミちゃんのことは私、好きよ。とっても。」

レミさん「私だって好きよ。」

徹子さん「大好きだからさ。正直だし、優しいしさ。本当に心から良い人だと思う。だけど、一緒に老後ってことになると…。」

レミさん「何でダメなの?」

徹子さん「だってあなたさ…」

面白いやり取りがありました^^


最後に、(ルールル、ルルル、ルールル…🎵)

レミさん「あーちゃん、料理上手いの。今度、一緒に行きましょう!食べに。」

レミさんと明日香さんの家は近いそう。

しきりに勧めるレミさんに、
徹子さん「じゃあ、今度行く。」

レミさん「絶対ね!」




レミさんも徹子さんも、世間の「標準」からは合っていない人。
レミさんの喋りを最初に聞いた時は驚きましたもの(笑)。

世間の目や他人ばかり気にする人にとっては苦手なタイプかもしれない。
でも、お二人共、本質は、真っ直ぐで媚びない、信念の強い、そして優しい、正直な人。
その本質を和田さんは見抜いたのでしょう。


まだ一度も会ったことがないうちから、「嫁が来る」だなんて。そして、10日後に結婚なんて。
不思議なものです。いえ、邪心が無いから当然の正解なのかもしれませんが。


レミさんも良い人に見染められたものです。
ご縁て凄い。こればかりは努力でない気もするわけです。

出会って10日で結婚した人を亡くして2年半、ずっと泣き暮らす程、本物の愛で繋がったご夫婦だった。

レミさんは、世間を基準にする人と一緒になったら、幸せになれなかったと思うから、不思議な、そして、恵まれたご縁だなと。

和田さんとレミさんは、「昔の結婚」ですが、その時代に合わない全く新しい、独自の形。自分に正直、インスピレーションに正直な結婚。いつの世も大切なのは、やはりココだなと思います。


お嫁さんの和田明日香さんも上野樹里さんも正直でさっぱりした人。うーん。凄いナ。

結婚「今と昔」と一口には括れません。
結婚の形は、いろいろ。
だから、誰かの正解が自分の正解とは限らない。
結局、それぞれが自分の正解を見つけるしかないのです。


そして、レミさん・明日香さんお二人共、結婚するまでは料理をされたことがなかった。


料理の原動力は「愛」。

「愛」が原動力ならそれは「本物」。


料理だけでなく、全ての原動力は「愛」なのかも。「愛」が原動力なら間違いはない。

「愛」が原動力なら、その先には「幸せ」が待っている。


「愛」の力は偉大です。

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