閉塞感ありませんか?

先日、高3の次女の文化祭がありました。

人数制限のため、来校できるのは保護者1名まで。


娘は、毎年大人気のダンス発表会に出演。

以前は、チケットを取るために長蛇の列ができ、私も並んで二度観たことがありました。

コロナ禍のため、昨年は文化祭自体が生徒のみでした。
そのダンスイベントは、今年も大人気のため生徒優先。(それでも抽選だったようです)

代わりに、保護者にはzoomで配信してくれたので、来校せず、二日ともzoomで拝観しました。


文化祭が開催できただけ良かったとは思います。

ただ、以前は黄色い声で、教室・ホール中割れんばかり。声援の声、声、声。
大盛り上がりの有名なイベントでした。

去年、今年は拍手のみ。
一切の声は出せませんし、出す子もいません。

以前のあの盛り上がりを知っているだけに、非日常である文化祭のあの時だけの感覚を、子ども達はもう味わえないのだろうか?そう思うと、悲しくなってしまいました。


推しのコンサートなどもそうなのでは?

わいわい、キャーキャー盛り上がるのも楽しみの内だったのではと。


声を出さず、手拍子だけの声援。

わかります。わかりますよ。
世の中が変わってしまったのですから。

でも、普段、真面目に学生やって、あるいは仕事して、たまに味わえる非日常的なわくわく感。
そんな楽しみや喜びがあった人もいたはず。

内向きであまりそういう空間に身を置くタイプではない私。だから、あんまり影響なく過ごしていたつもりでしたが、今回のようにあまりにガラッと変わってしまった子ども達のイベントを目の当たりにし、悲しく寂しい気持ちになってしまったのでした。



勿論、子ども達は懸命に練習し、懸命に手拍子で応援し、全力を尽くしていることに変わりはありません。

ただ、普段、真面目に規制の多い中で過ごす学生たちにとって、文化祭というお祭りの日ぐらいは、はっちゃけさせてあげたい、という思いもまたありまして…。

もう戻らないのでしょうか?


今回は、東京都が14万人都市であることを考えるとほぼゼロに近い感染者数でしたが、社会・学校・大人の立場からは、規制することしかできないのも事実です。それがわかるだけに余計…。


世の中はどんどん窮屈に…。

コロナだけでなく、建前の規制だったりが、どんどん蔓延る閉塞感。

その中で、できること、楽しみを見い出すしかないということは百も承知なんですけど…。


人と人の温かさだけは、失いたくないものです。

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