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『パローレ』今まで観てきた中で一番ひどい映画。

久々にHulu加入して太田上田を遡っていたら、
2016年度の第24回で
上田さんの口から 自分の芝居は酷いという話と共にこのパローレの映像が数秒流れて
そのたった数秒だけで爆笑したので
即Amazonへ行ってポチり。


【 ざっくりあらすじ 】
恋愛経験に乏しい中年男性と中年女性がいて、
その中年男性にひょんなことから上田さん演じる素人童貞のまま殺害されて
幽霊になった男 石原がとりつくことになり
展開していく友情&ラブストーリー。
有田さんも同じく幽霊で
ラテンダンサー フェデリコとして歌ったり踊ったり中年女性にアプローチする役回り。

届いたのでさっそく観たけれど、
もうしばらく笑いが止まらんかった。

こりゃコントですか?
それとも大真面目な感じですか?
って混乱するくらい終始曖昧な雰囲気が漂っていた。

確かにぎこちなさは感じつつも
言うほど上田さんのお芝居 酷いとは思わなかったし、
リチャホのコント芝居の延長みたいな印象を受けた。
一方有田さんはなんかお芝居がずっとエロかったw
歌ったり踊ったりする姿は完全にコント。


でも物語も半ばをすぎるとだんだん冷静になってきて、
このシーンのやりとり しつこすぎとか
シーンとシーンの繋ぎ方や展開が意味わからんとか
ちょいちょい下ネタセリフが挟まれるけど そのどれもが一切ひねりがなくユーモアを感じなかったりと、
物を作ったことのない素人がでしゃばりなこと言ってると自覚しながらも
どうしても酷い出来としか言いようがなかった。
演者が気の毒に思うくらい。


DVDパッケージの文字読んでたら
脚本家が堤幸彦監督の「HIJIKI」って作品の方と同じと知った。
私この作品も収録されてる ジャムフィルムズ っていうオムニバス映画シリーズが子どもの頃から大好きで何回も観ていて
「HIJIKI」も不思議な世界観で印象に残っていたから、
やっぱ監督と脚本家の相性みたいなものがあるのかなぁとふと思った。


あとそのパッケージに
〈2004年春、話題を振りまきつつも
単館上映の為、徹夜組まで出現した
伝説の "くりぃむしちゅー" 主演映画が
ついにDVD化!〉
って文言にちょっとクスッとしたし、
値段1万5000円したことに時代を感じた。 
大体3、4000円、
特典とかついて高くても5、6000円かと思ってた。


まあでもくりぃむしちゅーのお二方のお芝居が同時に観られる作品としては唯一無二だと思うので 結果観れてよかったし、
上田さんのあのシーンの表情からの濡れ場は笑いのピークだったので
太田上田ファンやくりぃむしちゅーファンはもうチェックされてるだろうけど、
興味が少しでもあるならば ぜひオススメしたい。


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