第四話「その先へ」
星は、地の時代から風の時代へと変わった。
地の時代は、物資を所有したり、作り出すことを主体としていた価値観だった。
これからは情報共有やコミュニケーション、精神的なつながりが重視される風の時代だ。
今まで自分が優先していた生き方は、自身をどこかに「所属」させようとしていた。
そういう働き方をするのが当たり前だと思い込んでいた、といってもいいかもしれない。
しかし、その一方で、どうしても上手く噛み合わない部分があったようにも思う。
それは自分の感覚の中で「なんとなく」気づいていたものの、この人生を選択してきた。
それで崩壊することなく生きてこられたが「自分の人生を生きている」というよりも「それを良しとしてきた」ということなのかもしれない。
◼︎その先へ
SNSを通じて新しい出逢いが訪れた。
会社での人間関係は途切れたが、社員食堂の出入り口には「黙食」というのぼりが掲げられ、一緒にランチ、という感覚ではなくなっていた。
在宅勤務も非日常ではなく、働き方として「当たり前」になりつつある。
部のプロジェクトも終了し、所属員は担当業務へと戻った。
◼︎振り返り
私が大人の塗り絵を始めた経緯は、自分の身に降りかかった一連の出来事からである。
「リーダーになる」
「かっこいい女性を生きる」
理想とするキャリアウーマンを実現するために必死で働いていた。
次の時代を生きる娘達が、性別で差をつけられてしまうことのない様に、会社の仕組みや意識を変えていこうとしていた。
それが、自分の認識の甘さで自ら滅んでしまい、悲しさや悔しさで心が支配され、仕事への情熱も失われた。
ドミノ倒しのように、ドンドン崩れていくのを、止める術はなかった。
ただ無心に塗り絵と向き合うことで、絶望的な気持ちから解放されていくのを感じた。
明るく希望を持っていたあの頃に戻れるかのような、透明な気持ち。
最初はそんな思いだった。
作品を共有するうちに、傷んでいた心が少しずつ回復してきていることに気づいた。
回復してくると、今度は塗り絵にのめり込んだ。
この場所で生きていこう。
心の拠り所を求めて、どんどん突き進んだ。
仕事は?
社会や会社員としての責任は?
もう要らない。
私は塗り絵で生きていく。
次の時代を生きる人達に、つないでいこうとしていた情熱は、もはやどうでもいいのか?
いや、それを放棄したわけではない。
塗り絵を通じて伝えることも、
仕事を通じて継承していくべきことも、
両方大事。
傷つき、気づいたからこそ、もしも何かに悩んでいたり、辛さから脱却できない思いを抱えている人がいるのなら、それをほんの少しでも軽減できるように。
塗り絵を通して
自分も相手の心も明るくなれるように。
満たされるように。
穏やかな心の平和が続くように。
〜祈りを込める〜
今までは、自分の身に起こったことを、無かったかのように消すほうが潔い生き方だと思っていた。
ところが、それを繰り返すと、本来放たれるべき感情が、そのまま心に沈殿してしまうことがわかった。
実は「伝える」という行為によって、自分の人生をちゃんと受け止めることができ、心が納得することで負は昇華されることを学んだ。
遅くてもいい。
今更でもいい。
気づいた瞬間から、生き方は変えていける。
◼︎感謝と共に生きていく
人生は失敗と成功の連続かもしれない。
いや、もしかしたら、
人生は幸せの連続なのかもしれない。
傷つくことも幸せのひとつなんだ、と思う。
今世与えられた人生のテーマは皆違う。
強く思うことは、全てそれを引き寄せる。
「運がいいね」と思うのも
「運が悪いね」と思うのも
全部自分の思いが形となって現れるだけ。
どう思うかは全て自分次第。
これからは、
辛いことが起こったなら、それをちゃんと受け止めて、次に進もう。
なぜなら、心の膿を出し切った証拠になるから。
「辛かったんだよね」と笑い飛ばせばいい。
もちろん、乗り越えようと思わなくていい。
全て感じ尽くせばいい。
ただ、昇華しきれていないような、引っかかりがあるうちは、無意識という意識のほうが優先されるから、これらは排除しておこう。
方法は簡単、
「感謝すること」。
noteに出会ったことで、自分の人生に新たな場所が生まれた。
だから、また新しい出逢いと環境の中で、生きていく。
新しい出逢いに感謝。
気づきに感謝。
分かち合えることに感謝。
「今日もありがとうございます」
と、言えることに感謝。
今回気づけた沢山の思いと共に、私は描き続ける。
苦しみも悲しみも全部受け止めて、ハッピーとラッキーに変換していくから。
感謝と共に🍀
◼︎おわりに
自己紹介で書かせて頂いている内容は、そのまま私の想いです。
🍀ほっと一息つきたい時。
🍀心なごむ時間を過ごしたい時。
🍀塗り絵やイラスト作品を通して、皆さまの心が満たされますように。
🍀ラッキーとハッピーをお届けします
🍀いつもありがとうございます。
書くことで、次に進む勇気と、伝えるべきことの大切さを学ばせて頂きました。
最後までお読み頂きありがとうございました😊
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