答えは自分の中にある

仕事で大きなミスをした。
それは、人との信頼関係を失うほどの大失態だった。
実際、信頼は失われた（と思う）。

近くに娯楽場などない田舎では、人のミスや失敗は格好のワイドショーだ。
当然だが、当人は話題の人になりたくて、つまづいたわけではない。

何故、そうなってしまったのか、自分でも無意識の領域だった。
とはいえ、相手に損害を与えたことは事実なので、「反省報告書」にまとめ、丁寧に詫びた。

「あなたのミスで、相手が精神的にまいってしまった」と上司から報告されたが、相手は3日もしないうちにケロッとしていた。

残されたのは、ギスギスになった相手との関係性だけだった。

私はあの日、信頼を失ったが、
私もまた相手に対して「この人には気をつけよう」という意識に変わった。

「自分の身は自分で守るのが、この仕事を進めるうえでのポイントだよ」
「タイミングが悪かったねぇ、気の毒に」
「上司は「こじらせ」るタイプだからね」

周りはアドバイスや慰めの言葉をいろいろと投げかけてくれた。

「誰を信じるかは自分で決めるんだよ」と娘が声をかけてくれた。

入社して4ヶ月。そろそろ誰がどんなタイプなのか、見えてくる頃だ。

同時に仕事に慣れてきて、ミスをするのもこの時期だったかもしれない。

「答えは自分の中にある」

あの出来事から一週間が過ぎた。

周りの言葉よりも、今回の答えは「自分の中にある」ことに気づいた。

「心」をもっとちゃんと鍛えていける人になろう、と思った。

心の広いしっかりした人になろう。

この言葉は小学校の校長先生が贈ってくれた言葉だったことを思い出した。

誰かの言葉よりも、まずは自分を信じよう。

今日もありがとうございます。

答えは自分の中にある