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三十代ドルオタと婚活~ドルオタカミングアウト~


最近、年下の友人たちが30代になり
「いま絶賛婚活中です!」という話を聞くことが増えている。
年下の友人というのは大抵がアイドルの現場で出会ったオタ友で、当時は大学生だった。

そんな中で相談される話題を基に
アラフォードルオタが自分なりに感じた
婚活についてまとめてみることにした。

今回はその第一弾。

先に軽く私の婚活経験について少し。

現在37歳。
結婚4年目。
ドルオタ歴:26年。
婚活方法:アプリ(ペアーズ、omiai、ゼクシイ縁結び)、結婚相談所、婚活パーティ、コンパ

14年前、推しが結婚。オタク一色だった日々に、恋愛してみる・・・?という感情が芽生える。

20代前半、婚活パーティーやコンパメインで気軽な婚活(恋活)を経て、29歳頃からアプリや結婚相談所を利用しながらハードスケジュール婚活(?)を経験。

現在に至る。

ドルオタカミングアウトって必要?

私自身が婚活していく中でも何度も考えたこと、
そして、いままさに婚活真っ只中の友人にも何度も相談されたこと、それが
「自分がドルオタだってこと話すべき?」である。

既婚者の友人の中でも
ドルオタをパートナーに完全に理解してもらって、なんなら色々と協力してもらってオタク主婦をしている友人もいれば
何が何でもパートナーには話さないという友人も存在する。
どちらが正しいなんてことはないので、自分で心地よい方を選べば良いと思う。が。

当たり前の話だが、結婚すると毎日顔を合わせ、一緒に生活をする。
週1ペースでデートをして、時々お泊り、でも自宅での姿は見られることはないといった恋人関係の時期とは状況が変わってくる。

すっぴんを見られるのは勿論、トイレで大きい方をした後の臭いもバレるし(←消臭してる人もいるでしょうけども)
不意打ちの屁が聞かれることもあるし(←人前でオナラしませんという人もいるでしょうけども)
毛玉のついたトレーナーをパジャマにしてるのも見られるのだ。(←いつも素敵なパジャマの方もいるでしょうけども)
一緒にいる過ごす時間が『彼(彼女)との特別な時間』から『日常』に変わるのだ。

そんな中で
毎回パートナーに隠れて推しの動画を見るのか?
推しグルのCDを複数購入するのも隠し続けるのは難しいだろう。
まして、ドルオタには現場がある。
現場の度に「友達と遊びに行く」で誤魔化せるのか?

グッズは?写真は?雑誌は?
全て棚に隠して、開かずの扉にするのか。

オタク度合いがアグレッシブであればあるほど、隠して生活するのはかなり大変だと思う。

カミングアウトの決め手

オタクを打ち明けるかどうかについて悩んだ際
私が優先していた感情は

結婚「生活」が始まった際に自分がオタ活をどうしていきたいか?

だった。
私は円盤系は基本全パターン購入するタイプで
推しの写真やうちわは部屋に飾りたい、そして運転中は推しグルの曲を聴きたい。
現場は1ツアーにつき複数公演入る。
私はこれを「結婚してもやめられないだろう」と思っていた。

個人的にここがポイントだと思っていて、
結婚したら落ち着けると思っている人は無理に早くオタク趣味を打ち明ける必要もないし
一生隠し続けても良いだろう。
だが「私のことだからやめることはできないだろう」という自信がある人はパートナーに打ち明けておいた方が自分がラクだろうと思う。
(勿論、結婚しても今まで通り遊びたいだけ遊びます!宣言ではなく
パートナーや家族との時間や環境を尊重し合うことが前提の話だ。)

では打ち明ける上で相手にどう構えてほしいか。

「オタク趣味を理解してほしい」と思うなら
相手も趣味があり、相手の趣味の外出や出費を自分も理解する代わりに自分の推しの現場がある時は快く送り出してくれるような方が合うだろうし

「寛容してくれた上で基本的にはほっといてほしい」と思うなら
趣味があるなし関係なく、自分は自分、人は人という考えがある方が合うだろうし

「一緒にハマってほしい」と思うなら
婚活市場で公開するプロフィールに初めから『●●のファンです!ライブ遠征もします。一緒に行ってくれる人がいたら嬉しいな』くらいのことを
書いて、同志を探すのもアリだろう。


じゃあいつ言う?

オタクであることを打ち明けると決めたら、次に出てくる悩みは「いつ言う?」だ。
これは婚活期間中に私も友人たちも色んなパターンを試みた。
試みては報告し合った。
① 一番最初の出会いの場で早速言っちゃうパターン
② ある程度デートを重ねてから話すパターン
③ つきあうことになってから話すパターン

それぞれの成功も失敗もあったが
基本的には付き合う前に少なからず「●●のファンなんだ~」程度のことは話しておいた方がラクかな、というのが個人的な印象だ。
そもそもアイドルやドルオタを毛嫌いする人や偏見がある人、
場合によっては、推しに嫉妬するタイプの人もいるので打ち明けた際にどういった反応をする方なのかを早いうちに知っておくと良いかなと思う。
アイドル毛嫌いタイプの人は、案外つきあってるうちに受け入れてくれることもあるが
推しに嫉妬タイプの人は何かとゴチャゴチャ言われるので個人的には避けたい相手だった。
(いつまで好きなの?結婚したらファンやめるんでしょ?等・・・)


婚活で知り合った人と良い感じになっていた友人が
もう付き合うかも…という時に自分のオタク趣味を話したところ
サーーーーーーーっと引かれて、音信不通になったことがあった。
これは極端な例だが、こういうことがあると婚活をしている最中は
結構なダメージをくらうのでなるべく避けたい。

婚活中は一つ一つのダメージがガコーンっと頭を殴ってくるので
私は傷つかないよう(笑)アプリのプロフィール欄には●●のファンですとか遠征しますとか割と全部書いていた。
結婚相談所の場合は、プチお見合いの時にふんわりとだけ話していた。
実はアイドル好きなんですアハハ(頭ポリポリ)みたいな感じで。

(ホテルのラウンジでプチお見合い中の女の子がジャニオタカミングアウトしてるのを聞いたこともあった)

まとめ

私個人としては婚活中、オタク趣味はなるべく早い段階で打ち明けるのが良いかなという結論に至った。


勿論、充分に惹かれ合い、信頼しあっていれば
上記のようなことをゴチャゴチャ考えなくても
相手のことを理解してあげたい、寛容してあげたいと互いに感じるだろう。
どんなタイミングでオタクを打ち明けようが、分かり合える人とは分かり合える。

ただ、婚活中は色々な人と出会い、接する。
それまでに自分や自分の周りには無かった価値観の人と話すこともある。
接する人が増えれば増えるほど、どんな人が良い人なのかわからなくなるし
自分の振る舞いもどうすべきかわからなくなり
迷宮に陥ることもある。

たかだか、アイドルファンを話すだけのことじゃんと思う方もいるかもしれないがこのカミングアウトについて悩んでる友人が何人もいた。私も悩んだ。

もし同じ悩みをもって婚活しているオタクの参考になればと今回書いてみた。

基本的には自分が選べば良い。それでうまくいっても傷ついても、縁で運で人生だ。

そういった中で、こういうケースもあるのね、と読んでいただければ幸いである。

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